OurAge のコラム「野菜の話、ときどきベジレシピ」が大人気の庄司いずみさんの「冷え」対策、みんな興味ありますよね。おいしい!対策に違いないですものね。ご紹介いただいているのは、ミーナも大好きな「しょうが」を使ったレシピ。どれもとってもおいしそうですよ。
ファッション、エクササイズ、毎日の養生…
10人の「冷えとり」、パーフェクトリスト
女性の大敵、万病のもとといわれる「冷え」ですが、その場しのぎの対策で終わっている人も多いのでは!?
ここでは、冷えの改善に真剣に立ち向かう10人のアプローチをご紹介していきます。
それぞれのみなさんの「冷えとり」の方法を参考に、冷え知らずの健康ライフをぜひ手に入れてください!
賢人8人の本気の「冷えとり」!
冷えを克服すべく、試行錯誤の末、自分に合った冷えとりの方法を発見した女性たち。
どれも効果的なアプローチですが、大切なのは続けること。8人の賢人の取り組みをヒントに、あなたに心地よい冷えとりを見つけ、快適健康ライフへGO!
今回は7人めの賢人、野菜料理家の庄司いずみさんおすすめの、体を温める「しょうが料理レシピ」をご紹介します。
庄司いずみさん Izumi Shoji
profile
1965年生まれ。野菜料理家。肉や魚を使わないオリジナルの野菜料理が大人気。冷えとダイエットの関係にも詳しく、『脂肪燃焼!ジンジャースープ』(角川書店)も話題
しょうがを利かせた料理で
お腹の中からぽかぽか
今より20~30代前半のほうが冷え症だったという庄司さん。
「体がとことん冷えるとお腹をこわすのがいつものパターン。冬の外出時はもちろん、夏の冷房でやられることも多かったです」。そんな不調を改善すべく、冷えとりに凝り、一時は靴下の4枚重ね履きが定番だったことも。
「靴下の重ね履きは断念しましたが、冬場はあったか下着や腹巻を手放しませんし、デスクワークのときは湯たんぽを足元や膝の上に置いて保温。また、お腹の中からの温めも心がけ、冷えたときは野菜たっぷり、しょうがを利かせた鍋料理やシチュー、煮込み料理をとります。しょうがはすぐに血行をよくしてくれるので、玉ねぎとしょうがで作る、簡単で効果抜群のジンジャースープはいつも欠かさずにストックしています」
こうした生活習慣に、20年近くになるベジタリアン生活やヨガの影響もあり、最近では冷えに悩まされることが減ってきたそう。肩コリや腰痛がよくなるうれしい変化を実感しています。
切り干し大根のピリ辛生姜煮
■材料(2人分)
切り干し大根15g(洗ってざく切り) しょうが1片(細切り)
にんじん⅕本(30g・細切り) 水200㎖ しょうゆ小さじ1強
■作り方
❶しょうゆ以外の材料を鍋に入れて中火にかけ、煮立ったら弱火で3分、切り干し大根とにんじんが柔らかくなるまで煮ます。
❷しょうゆを加え、時々かき混ぜながら含め煮にし、煮汁がほぼなくなったら火を止めます。
※切り干し大根など、天日に干して作る乾物はミネラルやビタミンなどの栄養がギュッと凝縮されるうえ、水分の多い生の素材に比べ体を温める作用が強い、冷え症の強い味方。食物繊維も多く、お腹の中からすっきりきれいに、血液もサラサラに。さらに鉄分も多く、貧血による冷えも改善。そんな切り干しの煮物に温め効果の高いしょうがをプラス。常備して毎日少しずつでも食べましょう。
冷え解消の特効薬!ジンジャースープ
■材料(作りやすい分量・約7杯分)
玉ねぎ大2個(500g) しょうが50g 油大さじ1
■作り方
❶玉ねぎは薄切り、しょうがは細切りにします。
❷鍋に油を熱して①を中火で5分炒めます。
❸水1ℓを加えてひと煮立ちさせたら火を止めます。
※粗熱が取れたら冷蔵庫で保存。5日くらいは保存可。
※しょうがに含まれるジンゲロールやショウガオールなどの成分には血行を促進し、体を即温める効果があります。玉ねぎも血液サラサラ効果があるので、Wで体を温めるスープです。
※あえて味つけせずに仕上げ、食べるときにそのつど味つけすれば飽きることなく毎日食べられます。味噌汁にしたり、しょうゆですまし汁、塩とこしょうでシンプルに仕上げたり、刻んだ野菜を入れたり、豆乳を入れてクリームスープ風、レモン果汁とラー油でサンラータン風、ポン酢、柚子こしょう、なんでも合います。写真の手前は1杯分に味噌小さじ2を溶いた味噌汁、奥は刻んだトマトと塩でシンプルに仕上げたスープです。
次回は、最後の賢人、エッセイストの中川ちえさんの冷えとりアプローチをご紹介します。
撮影/鈴木康久(千代田スタジオ) 取材・原文/蕨 康子