竹内さんの症例紹介の最終回は、自宅でもできるエクササイズです。股関節の可動域を広げる運動は、不調の予防にもなるので、日頃から意識したいですね。実は、股関節の開きがアンバランスなミーナ、このエクササイズを頑張ろうっと。
1年ほど右股関節の不調を抱えていた竹内洋子さん。
臼蓋形成不全、骨がすり減ってきている変形性股関節症股であることがわかりました!
そこで関節まわりの筋肉をつけ、可動域を広げるリハビリが必要に。
中村格子先生のクリニック併設のスタジオで理学療法士・外崎さんの指導を受け、
おうちでもできるエクササイズを教わりました!
理学療法士・外崎さんの
【おうち de エクササイズ】
竹内さんのような痛みがある人は、今ある機能を落とさないことがポイント!
痛みのために、知らず知らず筋力が低下して
可動域に左右差が出てしまっている人は、
痛みが強くならないように注意しながら、
効率のよいエクササイズを心がけて。
●大転子ぎゅ〜っと押し出し
両足を肩幅より広めに開いて立ち、
大転子に手を当ててそのまま外側へぎゅ~~っと押し出します。
左右交互に15回ずつ。
大転子ってどこ?
意外と下のほう、脚のつけ根の真横に位置します。
●膝上げプチ筋トレ
横向きに寝て股関節と膝を曲げ、
息を吐きながら上側の膝をゆ~っくり開いて
ゆっくり下ろす、を15回程度。
外に開く筋肉を強化します。
正確に行うことで効果がはっきり!
開くと同時に腰が倒れてはNG。
無理に開こうとせず、お尻の力で膝を上げる意識で。
鍛えるのは、股関節を外に開く筋肉、
お尻の深部にある「外旋六筋」
奥にあって、なかなか鍛えにくい外旋筋群。
ここが安定すると立つ・歩くがとても楽に!
中村格子さん Kakuko Nakamura
profile
1966年生まれ。整形外科医、医学博士。
Dr. KAKUKO スポーツクリニック院長。
横浜市立大学整形外科客員教授。
2014年4月、スタジオを備えた整形外科クリニックを代官山にオープン。
健康の大切さを伝え、多くの著書(『実はスゴイ!大人のラジオ体操』など)の出版や講演、メディア出演と幅広く活動。
外崎生才さん Futoshi Tonosaki
理学療法士、スポーツトレーナー
撮影/小山志麻 矢部ひとみ イラスト/かくたりかこ
構成・原文/蓮見則子