キレイになる温泉旅は心と体の変化を感じられることが大切。今の自分に必要なものを考えながら温泉地を選ぶと、より効果が期待できます。
自然環境も美と健康をサポート
日常を離れて旅に出かけるとリフレッシュし、自然に触れることで癒されてリラックスできます。日本は四季があり、山、海、森それぞれに温泉があります。例えば、標高の高い山の温泉へ出かけると、高度が上がるにつれて気圧の変化で心拍数が上がり、血行促進されて代謝が上がってきます。心も体もリフレッシュして元気になりたいときには山の温泉がおすすめです。森に囲まれた温泉に行けば、木々が放つ酸素やミスト浴もできて、癒しと元気がもらえます。海の近くは海洋性ミネラルが大気中にもたくさん含まれています。生命の源である海のミネラルは、体のバランスを維持するのに必要なものばかり。ストレスを感じたり疲れているときには、波のリズムを感じながら海の近くで過ごすことでリラックスできます。
高地にある温泉は代謝が上がり温泉成分も巡りやすくなるのでほどほど入浴を心がけましょう。(高峰温泉・ランプの宿)
キレイを後押しする温泉の入り方
入浴の15分前までに水分補給して体の流れを整えます。入る前に「かけ湯」をたっぷり。マナーという点ではシャワーで体を洗ってから入ればよいのですが、肌と体のウォーミングアップとしては、これから入る湯船の〝温泉〞を桶にくんでかけるのがおすすめ。心臓に遠い足先から膝、腰お腹、肩へと順番に。入り方のポイントは「ほどほど入浴」。額がじわっと汗ばむ程度で上がり、少し休んでからまた入る〝分割浴〞で少しずつ体を温めていくことで、体の芯まで深く温まることができます。温泉から上がったら、30分くらいは休息の時間。温泉で血行がよくなり体が温まって免疫力や自律神経などを整える大切な時間です。体を冷やさないようにして、水分補給をしながらのんびり過ごしましょう。
飲泉をするなら食前に小さいカップ1杯くらいが適量。内臓を温めて活性化します。
(長湯温泉・ラムネ温泉館)
今の自分に必要なのは変化が実感できる温泉宿
今自分が行くべき温泉を見つけることから旅は始まっています。肌や体の悩みに合ったサポート力のある温泉を選べるようにマークをつけました。
大切なのは、その土地の力を丸ごといただくこと。源泉かけ流しの温泉を中心に、パワーのあるお湯や環境がすばらしい宿、その土地の風土で育った旬の野菜などが味わえる宿をピックアップしました。マクロビなど健康や美容を考えたメニューや、癒しのための優れたスパのある宿も。自然や人と出会い、代謝をサポートする食物繊維・酵素・ビタミン・ミネラルや良質なタンパク質などをたっぷりとり、ぐっすり眠る。心と体のデトックスをすれば新しいエネルギーをチャージできます。
体の内外から本当のメンテナンスをするために、暮らすように温泉地で過ごす連泊も提案しています。ここで今の自分に合う温泉を見つけて旅してください。
SPA 宿でSPAが受けられる
温泉とぜひ組み合わせたいご当地SPAのトリートメントがある
高地 標高が高い場所にある
標高が高くなるにつれて血行がよくなり、代謝がアップ
健食 マクロビなどの別注が可能
健康や美容を考えたメニューやマクロビオティック、ベジタリアンの別注が可能
野菜 野菜中心の料理
野菜が主役、野菜中心をコンセプトにする料理がいただける
すべすべ すべすべ美肌の湯
石鹼のように肌の汚れや古い角質を落としてすべすべ肌になれる温泉
しっとり しっとり保湿の湯
化粧水のように肌にしっとり潤いを与える保湿の温泉
デトックス デトックスの湯
血行促進して内側から代謝をサポートするデトックスの温泉
ご当地ならではのスパも旅の楽しみ。温泉との相乗効果でしっかり結果を実感できます。(湯本温泉・別邸 音信)
*[泊]=宿泊料は特に記載のないかぎり、2名1室の場合の1泊2食付き平日1名分の料金(税別)です。宿やホテルにより、別途サービス料や入湯税が加算される場合もあります。
*宿泊日、部屋、料理プランなどによって料金が異なります。
*料理は日によって変わることがあります。
撮影/三谷 浩 杉本 圭 石井宏子 イラスト/かくたりかこ
取材・文/石井宏子(温泉ビューティ研究家)