すべすべ、しっとり、ツヤツヤ。手に入れたい美肌がかなう温泉へ。今回は大分県の由布院温泉です。
夢のようなミルキーブルーの温泉で
しっとり滑らかな肌を手に入れる
庄屋の館
● 大分県 由布院温泉
100人入れるほど広い露天風呂。湯煙の向こうまで続くブルーの温泉は息をのむ美しさ。とろとろの温泉から眺める由布岳の迫力に感動します。
由布院の温泉街の喧騒を離れて、山道を上っていくと、真っ白な湯煙が勢いよく立ち上る源泉の櫓(やぐら)が見えてきます。敷地内に湧く高温の自家源泉は湯船に注がれると、時間の経過や天候などの状況によって、刻々と変化し、透明なブルーやミルキーブルーに変わっていきます。この青い色の要因のひとつはメタけい酸が多いこと。肌に水分を運ぶブースターのような役割をしてくれる美肌成分です。温泉が肌に触れた瞬間から、まるで美容液のようなとろりとした感触にうっとり。
広い露天風呂を中ほどまで進むと、大きな由布岳が見えてきます。雄大な風景を眺めたり、温泉の色に見とれたりしていると、ぐんぐんと温まってきます。温泉に含まれる塩の成分は保温作用があり、湯上がりの肌はツルツルしっとり。温泉のある別宅で過ごすというコンセプトの宿は、まるで集落のように一軒家が並んでいます。旅館というよりも温泉のある住まいという雰囲気の部屋は、ほっとリラックスして過ごせます。
豊後水道は極上の魚の宝庫。城下カレイの薄造りは歯ごたえと旨味が秀逸です。
地鶏の小鍋はそば入り、野菜たっぷりでほっこり温まる一品です。
豪農の家を移築した本館は瓦屋根が印象的。チェックインや食事はここで。
宿泊する別宅棟は、集落の民家に住むという感じ、部屋のお風呂や貸切風呂でもブルーの美しい温泉に入れます。
敷地の真ん中に大迫力の源泉櫓。ゴゴゴゴと大きな音を立てて白い湯煙が上る様子は、地球のエネルギーを感じます。
温泉成分の湯の花を袋に詰めた入浴剤や濃縮温泉は自宅用に。
DATA
大分県由布市湯布院町川上444-3
☎0977-85-3105
[泊]¥19,980~、18室、in 15:00 out 11:00、大露天風呂男女各1、貸切風呂2、各部屋に温泉付き、源泉かけ流し、ナトリウム-塩化物泉、㏗8.8
すべすべ しっとり
HIROKO’s POINT
美しいコバルトブルーの色、とろんとろんの感触をぜひ大露天風呂で。入った瞬間から美肌になれると実感するはず。温泉で作る湯豆腐やもっちりとろとろの温泉卵の朝食もおすすめです。
*[泊]=宿泊料は特に記載のないかぎり、2名1室の場合の1泊2食付き平日1名分の料金(税別)です。宿やホテルにより、別途サービス料や入湯税が加算される場合もあります。
*宿泊日、部屋、料理プランなどによって料金が異なります。
*料理は日によって変わることがあります。
撮影/三谷 浩 杉本 圭 石井宏子 イラスト/かくたりかこ
取材・文/石井宏子(温泉ビューティ研究家)