サプリメントに含まれる成分の機能の記述が具体的にできるようになった、「機能性表示食品」制度。そんな機能の中から、ミーナが気になるものといえば、やっぱりダイエット。ダイエットの範疇でも、内臓脂肪の減少を助ける、と書いてあるとうれしくなりますね。最近はPC仕事で、目のかすみも気になるので、目の健康系も要チェック!
「機能性表示食品」制度がスタート!
食品からサプリまで、素材の機能が一目瞭然に!?
2015年4月から「機能性表示食品」制度がスタートしました。
今までの健康食品や一般食品などとどこが違うのか?
メリットやデメリットを含めて、薬剤師の千葉一敏さんに伺い食品の基礎知識をまとめ、2回に分けてご紹介します。
今回は、新制度がスタートした2015年の4月以降、続々と表示が認められた成分と機能性についていくつかご紹介します。
千葉一敏さん Kazutoshi Chiba
profile
薬剤師、日本臨床栄養協会認定 NR・サプリメントアドバイザー、
日本安全食品協会認定 健康食品管理士、
国民生活センター認定 消費生活専門相談員。
健康食品やサプリメントの正しい利用の啓蒙・普及のため、
講演活動や執筆活動を行う
新しく公表された機能性表示食品
4月以降、続々と表示が認められた商品が登場しています。これは5月22日の時点で認められた成分とその機能性です。
その後も更新されているので、消費者庁のホームページ「食品表示」でチェックを!
【肌の保湿】
ヒアルロン酸Na
米由来グルコシルセラミド
ヒアルロン酸Naには、肌の水分保持に役立ち、乾燥を緩和する機能が報告されています。米由来グルコシルセラミドは肌の保湿力(バリア機能)を高め、肌の調子を整える機能が
【ダイエット】
ラクトフェリン(内臓脂肪を減らすのを助ける)
難消化性デキストリン(脂肪、糖の吸収を抑える)
モノグルコシルヘスペリジン(中性脂肪が高めの人に)
キトグルカン(体脂肪を減らす)
葛の花由来イソフラボン(内臓脂肪を減らす)
ローズヒップ由来ティリロサイド(体脂肪を減らす)
甘草由来グラブリジン(体脂肪の増加を抑える)
各成分がぞれぞれ、表現は微妙に違いますが、大きく内臓脂肪(体脂肪)を減らすタイプと、脂肪や糖の吸収を抑えるタイプの2種類があるようです
【膝の健康】
コラーゲンペプチド
膝関節の曲げ伸ばしを助ける機能があり、膝関節が気になる人に適しています。OurAge世代から急に気になり出す膝の違和感。いつまでも足腰の元気を維持するためにうれしい成分
【目の健康】
ルテイン
アスタキサンチン
シアニジンー3ーグルコシド
DHA
ビルベリー由来アントシアニン
ゼアキサンチン
手元のピント調整機能を助け、目の調子を整える機能が。また、目の使用による肩・首筋への負担をやわらげるなど、成分により表現は違いますが、現代社会特有の目の不調に役立ちそう
【血圧】
ラクトトリペプチド(VPP、IPP)
イワシペプチド(バリルチロシンとして)
いずれも、血圧が高めの人の健康に役立つことが報告されている成分。ドリンクやタブレットでの製品の登録です
【腸の健康】
ビフィズス菌(ロンガム種)
腸内フローラを良好にし、便通を改善する機能があることが報告されています。腸内環境を整えることは、健康の第一歩。そんな健康増進に役立ちそうです
「機能性表示食品」以外にみかける、特定保健用食品(トクホ)や栄養機能食品という表記との違いは?
■特定保健用食品(トクホ)■
安全性や有効性について、さまざまな試験を行い、消費者庁の厳しい審査を通り、特定の効能が認められたもの。そのチェックはかなり厳しく、膨大な時間と費用がかかります。
現在認可されている食品は1100品目以上あります。
■栄養機能食品■
不足しがちなビタミン、ミネラルなどの栄養成分を補給するための食品。一定量を摂取できるように作れば、申請や届け出は必要ありません。
ビタミン12種、ミネラル5種に加え、4月からn-3系脂肪酸、カリウム、ビタミンKが追加されました。
■機能性表示食品■
機能の科学的根拠は企業が評価して、消費者庁に届け出ることで、機能表示ができる食品。
加工食品や健康食品だけでなく、生鮮食品にも表示ができ、消費者庁と企業のホームページで、表示以外の情報開示が求められている点も新しい。
イラスト/内藤しなこ 構成・原文/山村浩子