ヘルスにますます関心が持たれている昨今、次から次へと話題になるワードが登場、ついていくのが大変なミーナです。最近テレビや店頭などで、よく見聞きするのが「ラクトフェリン」。40、50代女性の救世主!?とも言われている成分らしい。2回に分けて、詳しくお伝えしますね。
ダイエット、美腸、免疫力アップ、美肌…
ラクトフェリンって何?
最近、よく聞く「ラクトフェリン」。さまざまな効能があるようだけど、いったい何?
世界各国で研究が進められている、OurAge世代にうれしい成分に注目!
ここでは、2回に分けて世界中で研究がなされている「ラクトフェリン」について詳しくご紹介します。
今回は、明らかになってきたその「ラクトフェリン」の効能などについてです。
世界で注目されている
母乳に含まれる成分
ラクトフェリンとは多くの哺乳動物の乳、涙や鼻の粘膜などに含まれている成分。特に人間の出産後5日頃までに出る初乳に多く、その量は100㎖あたり約600㎎。殺菌される前の牛乳(=生乳)にも含まれますが、量は人間の10分の1程度。圧倒的に人間の乳に多く含まれ、生命誕生時に深くかかわり、赤ちゃんの健康と成長を助ける、まさに神秘的な成分なのです。
1939年にデンマークの科学者によって発見され、その体を守る効果に着目。これまでに世界中で研究がされ、その生理機能が徐々に明らかになってきました。
現在報告されているのは、免疫調整作用、ビフィズス菌の増殖、鉄吸収調整作用、抗炎症作用、脂質代謝改善作用、シワ改善作用など。
しかしながら、この成分は熱に弱く、機能を保持しながら安定的に抽出するのが難しいのです。日本でも以前から各社でラクトフェリンの研究が進められてきました。なかでも森永乳業は、すでに1963年に日本で初めて研究報告を発表。1986年には世界初の乳児用ミルクを発売しています。
「ラクトフェリンを、本来の性質を保持したまま高い純度で抽出する技術と、熱の影響を受けず変性しない殺菌技術の開発に成功したのです。これまでに育児用ミルク、ヨーグルト、機能性ミルク、サプリメントなどを発売してきました。最近の研究では、ラクトフェリンの免疫力を高める効果についてさまざまな研究発表をしています」(森永乳業・広報・長谷川さん)
昨今では、ラクトフェリン含有食品を摂取していると、免疫力が高まり、ノロウイルス胃腸炎にかかりにくいことも判明したのです。
また、2015年に機能性表示食品制度が施行され、その第1号がライオンのラクトフェリン含有のサプリメントでした。
「当社の研究では、ラクトフェリンは脂肪組織に直接作用し、脂肪分解を促進し、脂肪の合成を抑制するふたつの効果があることがわかりました」(ライオン・広報・土岐さん)
機能性表示に届け出をしたデータは、BMIが25以上で腹部肥満傾向のある、健康な日本人男女を対象に行った臨床試験。ラクトフェリンが入った錠剤を飲んだグループでは、明らかに内臓脂肪面積とBMI値が減っていたのです。
■臨床試験で内臓脂肪や高めのBMIの改善に高い効果!(下図右)
ラクトフェリンを毎日摂取した結果、腹部の内臓脂肪の面積が低減。
お腹の脂肪が気になるOurAge世代にうれしい結果です。
■免疫力を高める効果があり、ノロウイルスにも威力を発揮!(下図中)
ノロウイルス胃腸炎の疑い、または確定診断された人の割合。
ラクトフェリンの摂取頻度が高いほど少ないことがわかりました。
■ラクトフェリンを直接肌に塗ることで深いシワを改善(下図左)
肌の細胞を活性化する、肌修復力の高い効果が見られました。
1カ月の使用で、明らかにシワの深さが減少!
次回は、「ラクトフェリン」の効果が実感できる、さまざまな商品をご紹介します。
構成・原文/山村浩子