「ソアラα」とは、温水を使って深部体温を上昇させることで、自律神経系、内分泌系、免疫系の活性化・安定化を図り、さまざまな不調や病気の治療へ応用する療法。がん治療のサポートとしても話題になっているものです。国内で唯一、医師の管理下でこの温熱療法を実施しているのが「サーモセルクリニック」。
お話を伺ったのは奴久妻先生。診察・カウンセリングなどは成井先生が担当してくださいました。更年期など女性ならではの症状は、女医さんのサポートがあると本当に安心!
[右]研究開発担当・医学博士 奴久妻智代子 [左]医師 成井諒子さん
「特に冷え症・低体温の女性などには即効性を実感していただけると思いますが、実は、更年期のつらい症状を抱えている方にこそおすすめしたいんです」と説明してくださるのは、ソアラαの開発者、奴久妻智代子先生。自身も数年前、ホットフラッシュや肩コリ、不眠など、更年期の不調に悩まされていたのだそうです。それが、この温熱療法を試すと、たった1回で不眠や肩コリが解消し、4回目にはホットフラッシュも緩和。更年期症状を持つ女性数名とともに、効果の検証に努めたところ、早い人はたった2回でも症状が解消することがわかったのです。
ソアラαは、体温を上げるために実際に温水につかります。ただお風呂に入るのと何が違うのでしょうか? まず、ここでいう体温は深部体温であること。直腸温度をつねに測定し続けながら、それとリンクした機器が浴槽の温度を管理。体温の変化に合わせてじわじわと約2℃上げるように動きます。この間、スタッフが絶えず脈拍や血中酸素飽和度などをモニターチェック。温浴前後に血液採取を行って変化を記録。自律神経のバランスも同様に、温浴前・温浴中・温浴後の2度測定されます。老廃物を含んで黒ずんでいた血液が、約50分ほどの温浴後に、きれいな赤い色になるのにはちょっと驚き! まるで血液クレンジングをしたかのようでした。
深部体温がゆっくり上昇すると、体内でこんな変化が!
●血液に酸素がたっぷり!
●血流が約5倍にUP!
●自律神経をリセット!
●リンパ球数もUP!
●成長ホルモン分泌が15倍に!
●あらゆる細胞でヒートショックプロテインが生成!
無理なく深部体温を上昇させることは、さまざまな効果をもたらします。低体温、低酸素、低エネルギーなど、病気を招きやすい体内環境に働きかけるのはもちろんですが、何より自律神経のバランスが整うのがポイント。更年期の不調の直接の原因である自律神経の乱れを正常にすることで、つらい症状の改善につながります。
自律神経のバランスが良好に
自律神経は、交感神経vs.副交感神経、どちらに傾きすぎても不調や病気の原因になるもの。ソアラαによる加温は、自律神経系のバランスを整える効果が。さまざまな効果が実感できるのはこのためです。
撮 影 / 田 辺 エ リ 構 成 ・ 文 / 蓮 見 則 子 棒 グ ラ フ 製 作 / ビ ー ワ ー ク ス