2007年12月の賃貸契約更新後から始まったカフェの準備。
それは、私にとって、まさに暗中模索!という言葉がぴったりです。
いったい何からはじめていいのやら・・・。
でも、「カフェの看板メニューは、パンケーキにしよう!」という
気持ちに迷いはなかったのでした。
「どうしてパンケーキにしたんですか?」
「原価率がいいんですか?」
「パンケーキブームが来ると予想していたんですか?」などなど、
カフェをオープンして数年経った今、こうした質問を受けることが
ありますが、原価率など、計算したことがありません。
そもそも、原価率とか、知らなかったですし。←なさけない。
ましてや、予想なんて、私にできるはず、ないです。
パンケーキにしたかった理由は、NYでのカフェでの思い出から。
私は、仕事を一時スローダウンして、2年間ほど、NYと東京を
行ったり来たりした経験があります。そのときも、その後の
NY旅行でも、よくカフェに通っていたのです。
週末は、かならずと言っていいほど、カフェでブランチ。
ブランチメニューは、たいてい卵料理プラス、ソーセージorハム。
そして、パンorパンケーキを選ぶことができます。
このパンケーキを選べることが嬉しくて!
今回の写真は、NYで私が食べ歩いたパンケーキたちです。
NYのカフェは、スタッフも客も自由でおおらか。大好きな場所です。
分厚いNYタイムスを広げて読む人(今やPCやスマホですが)や
大げさな身振り手振りでおしゃべりを楽しむ人たち、
ホールをスマートにまわしていくスタッフたち!
そんな活気に満ちた空気感の中で、ふわふわの焼きたてパンケーキを
ナイフとフォークでいただく!
パンケーキは私にとって、元気のもとであり、
わくわくする風景と重なっていたのです。
カフェといえば、そりゃあパンケーキでしょう!」とこの点に
だけは確信があった私です。
パンケーキ、大好きだし、食事にもデザートにもアレンジできるし、
私にもできそうだし!←考えが甘い。
とこのときは、パンケーキの奥深さをまったく知らずに、
無邪気に、心を決めていたのでした。