医食同源、食得係福(食べることは福につながり幸せである)という考えが浸透している香港では、毎日の食事がとても大事。今回は今、香港の食通に熱い視線を注がれているヘルシーフレンチと 香港のスタイル・ウエルネスをご紹介します。
北部の九龍と南部の香港島を挟む、ヴィクトリア・ハーバー沿いに並ぶ高層ビル群。この100万ドルの夜景は必見!
心も体も喜ぶヘルシーグルメ。体にいい食事やお茶に対するそのこだわりは、ぜひ見習いたい
Healthy French
サステナイブルで安全な食材の
斬新フレンチで心身の癒しを!
リチャードさんが作り出す香港スタイルの新感覚フレンチは、五感に訴える工夫が満載。
上の写真はフランス産の鳩をミンチにし、キヌアなどのシリアルをまぶしたものなど、優雅でヘルシーな一品。
五感で味わう
香港流エイジングケア
中国伝統の医食同源の思想と、貿易都市として、世界の食文化が融合したグルメ天国香港。そんな中で今、ヘルスコンシャスな食通に熱い視線を注がれているのがヘルシーフレンチです。
「ザ・ランドマーク マンダリン オリエンタル」内の「アンバー」は、2016年「アジアのベストレストラン50」で、ベスト5に入った実力派。
ホテル客室は2015年にリニューアル。香港人デザイナー、ジョイス・ワン氏が手がけたインテリアは斬新でモダンでありながら、温かく包み込んでくれる心地よさ
大きなブロンズのシャンデリアが優美なレストラン
「香港の人たちは、その食材がどこでどうとれたものか、サステイナブル(持続可能)で安全であることをとても重要視します。ですから、世界中から選りすぐった新鮮な食材を、バターやクリームなどを使わずに仕上げています」と、オランダ出身の気鋭シェフ、リチャード・エッケバスさん。
「2カ月に一度は日本を訪れ、素材を吟味。生産者から毎日空輸しています」とシェフのリチャードさん
特に最近のお気に入りは、なんと日本の食材! 松阪牛や北海道産のエビやウニ、ソースの隠し味に味噌を使うことも。私たちに馴染みの深い食材も、シェフの魔法にかかると目にも鮮やか、思いもつかない斬新なひと皿に。五感に訴えるヘルシーで芸術的なフレンチは、心身のアンチエイジングに最適。これが香港ステイの新しいスタイル!
北海道のエビやカニ、宮崎の柑橘類をアートのように配して
INFORMATION
「アンバー」
オランダ出身のシェフ、リチャード・エッケバス氏によるアートのようなモダンフレンチは世界中のグルメを魅了。6年連続ミシュランの二ツ星を獲得。2016年2月の「アジアのベストレストラン50」ではベスト5内に入るなど、数々の賞を受賞。
[営]朝食7:00~10:30、ランチ12:00~14:30(土・日は~14:00)、ディナー18:30~22:30
ザ・ランドマーク
マンダリン オリエンタル
DATA
一流企業や高級ブティックが立ち並ぶ、香港島の中環(セントラル)にあるスタイリッシュなホテル。どこに行くにもアクセスがよく、観光にもビジネスにも快適。1泊HK$4,100~。
The Landmark.15 Queen’s Road Central,Hong Kong
日本での問い合わせ先/マンダリン オリエンタル ホテル グループ 日本リザベーションオフィス
フリーダイヤル0120-663-230
1HK$=約13円(2016年10月17日現在)
次は香港の人に欠かせないお茶や漢方をご紹介!
Holistic
Wellness
香港スタイル・ウエルネス
香港の人にとって、セルフケアに欠かせないのがお茶や漢方。産地や年代にこだわり厳選した茶葉を備え、作法が学べる茶芸館にはぜひ訪れたい。写真は中環にある「文博軒」。
中医師が常駐する漢方薬局では、各自に応じて処方。店頭では漢方茶の販売も
撮影/菊地和男 取材・原文/山村浩子