閉経以降の体の若さを保つには
骨盤底筋(こつばんていきん)と腟の若さ、骨量をキープ!
閉経後は女性ホルモンの分泌が欠乏して、骨盤底筋や腟が緩み、骨こつ粗そ しょう症しょう予備軍になる心配も…。
まずは筋力の衰えや骨量減少を食い止めて、50代の体を老年期まで絶対にキープしたい!
膣を若く!
女性ホルモンの減少に負けず、
腟の弾力を維持したい!
ここでは2回に分けて、肌同様年齢とともに弾力が失われていく膣を若く保つための解決策をご紹介。
今回は、セルフケアについてのお話です。
解決策②
S e l f C a r e
最もナチュラルな腟トレはSEXです
腟の緩みを改善して若さを保つには〝筋力アップ〞と〝トキメキ〞が一番。実は最もナチュラルな腟トレはパートナーとのセックスです。
「セックスは尿もれの予防にも効果的。骨盤底筋トレーニングの際も、セックスしている人は腟をキュッと締める感覚を実感しやすいです」(福岡さん)
〝腟がヒリヒリする〞など、性交痛が苦痛な場合は潤滑剤や保湿ゼリーを試してみるといいでしょう。
「入浴後に少量のオリーブオイルで外陰部をケアすると、乾燥予防に役立ちます。〝ホルモン不足〞と安易に考えないで婦人科に相談を!」(松峯先生)
デリケートゾーンの乾燥が気になる人のための水溶性保湿ゼリー。高い保湿力を備え、潤いが長時間持続します。腟内pHに合わせた弱酸性。毎日のケアに使用できます。メノケアモイストゼリー50g¥1,500/日本家族計画協会
性交時の潤い不足に悩む女性のために、日本で最初に開発された潤滑ゼリー。自然な潤いと使用感で、性交時の痛みや不快感を緩和します。局部に塗布して使用します。リューブゼリー55g¥1,000/日本家族計画協会
乾燥しがちな腟や外陰部に、滑らかさを補うゼリータイプの潤滑剤。素早く潤いを与えて性交痛をやわらげます。局部に塗布したり、男性がコンドームを装着した後の先端部に適量つけて使用します。肌に優しい弱酸性。フェミニ―ナなめらかゼリー 50g¥1,300/小林製薬
松峯寿美さん Hisami Matsumine
1946年生まれ。東峯婦人クリニック院長。医学博士。日本産婦人科学会専門医。
東京女子医科大学、同大学院卒業。
1980年に開業以来、妊娠・出産・更年期・老年期まで、
婦人科系のQOL(生活の 質)を保つ医療を実践。
骨盤底筋トラブルの治療や子宮脱を改善する経腟手術なども行う。
『女性の医学BOOK』(永岡書店)など著書多数
福岡由理さん Yuri Fukuoka
1982年生まれ。理学療法士。
東峯婦人クリニックにて産前・産後の骨盤底筋ケア、更年期以降の尿もれ、
骨盤臓器脱の予防・改善に有効な骨盤底筋トレーニングを指導している。
全身のバランスを整えて不調を改善する理学療法を行う。
共著に『ウィメンズヘルスと理学療法』(三輪書店)など
イラスト/かくたりかこ 取材・原文/大石久恵 監修/松峯寿美、福岡由理