ぽっこりお腹の解消には、食事の見直しも不可欠。でも、45歳からは「食べない」ダイエットは厳禁! ちゃんと栄養をとって健康的にやせる「食べグセ」の法則を知れば、すっきりぺた腹になれます!
お話を伺ったのは
工藤孝文さん
Takafumi Kudo
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在、福岡県みやま市の工藤内科で、糖尿病内科、ダイエット外来、漢方治療を専門とし、地域医療にあたる。『ズボラな人でも コレステロールがラクラク下がる!』(永岡書店)など著書多数
ぽっこりお腹が引っ込む!
やせる食べグセ45の法則!
やせ食材編
1 血糖値の急上昇を防ぎつつ食物繊維を補うならオートミールや玄米
糖質を多くとると血糖値が急上昇し、これを下げようとインスリンが過剰に分泌されますが、インスリンには血中の糖を脂肪として体にため込む働きが。この血糖値の急上昇が太る原因。ただ、糖質を極端に抜くと腸内細菌のエサになる食物繊維の摂取量が減り、腸内環境が悪化します。
「白米より食物繊維が多いオートミールや玄米は、血糖値が急上昇せず太りにくいので、これらを適度に補いましょう」
2 生卵のグルタミン酸は「やせ」を加速させる!
旨味成分グルタミン酸やアスパラギン酸を多く含む卵は1日1~2個食べるのがおすすめ、と内科医の工藤孝文先生。
「これらの成分は小腸のエネルギー源となり、腸壁をしなやかに保ち、免疫細胞を育てます。グルタミン酸は40℃以上の熱や酢で変性するので生か半熟で」
3 シークヮーサーでやせホルモンを増やす
“やせホルモン”と呼ばれるアディポネクチンの量を増やすノビレチンという成分が含まれるのがシークヮーサー。
「ただし、市販のシークヮーサージュースは糖分が多く、ノビレチンの量も少ないものが多いので、果実の搾り汁か、ストレート果汁100%のものを選んで」
4 緑茶は内臓脂肪を減らすスーパーフード
緑茶に多く含まれる茶カテキンは脂肪の分解と消費に働く酵素を活性化。
「茶カテキンは、緑茶に多いほか、紅茶やウーロン茶にも含まれます。脂肪の蓄積を抑えるポリフェノールが多いレモンもとれるレモンティーなら相乗効果も!」
次回は、やせる食べグセ45の法則!【やせ食材編】5〜8をご紹介します。
イラスト/本田佳世 構成・原文/和田美穂