スマホやテレビを見ながらダラダラ食事をしたり、忙しいからと慌てて食べたりしていませんか? 食事をとる時間や盛り付ける器によって満腹感は得やすくなります。その方法と理由とは?
今までご紹介してきた「食べグセ」の法則は、下のリンクから飛ぶことができます。
お話を伺ったのは
工藤孝文さん
Takafumi Kudo
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在、福岡県みやま市の工藤内科で、糖尿病内科、ダイエット外来、漢方治療を専門とし、地域医療にあたる。『ズボラな人でも コレステロールがラクラク下がる!』(永岡書店)など著書多数
ぽっこりお腹が引っ込む!
やせる食べグセ45の法則!
食べ方編
16 食事は20分以上、30分以内ですませる
食べはじめてから脳の満腹中枢が刺激されるまでには20分ほどかかり、早食いするとそれまでに食べすぎてしまいます。
「ですから早食いは禁物。ひと口を30回嚙むのを目標に、よく嚙んでゆっくり食べましょう。ただし、食べはじめて30分以上たつと今度は消化が進んで、“まだ食べられる”と脳に信号が送られるので、20分以上30分以下で食べきるのが理想的」
17 食器を小さくして、視覚で脳をだます
同じ量のご飯を大きい茶碗に盛ると、少なく見えるので、満足感が得られずつい食べすぎてしまいます。
「でも、小さい茶碗に盛ると量が多く見えて満足感が高まり、食べすぎを防げます。飲み物も、同じ量でも太くて低いグラスより細長いグラスのほうが、多く入っているように見え、飲みすぎません」
同じ量でも、太くて低いグラスより細長いグラスのほうが、茶碗は大きいものより小さいもののほうが、量が多く見える!
18 ベジファーストより、ミートファースト
食物繊維が多い野菜から食べる“ベジファースト”は太りにくいといわれていますが、さらによいのは肉から食べる“ミートファースト”。
「肉を最初に食べると血糖値が上がりにくいだけでなく、満腹中枢に働くインクレチンというホルモンが分泌されて満腹感を得やすく、食べすぎが防げるのです。魚でも同じ効果が得られるので、肉や魚→野菜→ご飯やパンの順で食べましょう」
次回は、やせる食べグセ45の法則!【食べ方編】19〜21をご紹介します。
イラスト/本田佳世 構成・原文/和田美穂