16時間断食のやり方についての疑問に青木先生が回答。正しいやり方を覚えて、さっそく実践を!
お話を伺ったのは
青木 厚さん
Atsushi Aoki
医学博士。あおき内科 さいたま糖尿病クリニック院長。糖尿病、高血圧、脂質異常症など生活習慣病が専門。糖尿病治療に断食を取り入れ、インスリン離脱や薬を使わない治療などに成果を挙げる。著書に『「空腹」こそ最強のクスリ』(アスコム)
Q どうしても空腹なとき、食べていいのは?
A 血糖値を急上昇させない、ナッツ、チーズ、ヨーグルトなどを。
「どうしても何か食べたくなったときは、素焼きで味つけなしのナッツがおすすめ。栄養価が高く、血糖値を急上昇させず、少量で満腹感が得られます。そのほか、チーズやヨーグルトなども◎」
Q 断食以外の時間は何を食べてもいい?
A 何を食べてもOKですが、糖質のとりすぎはNG。
「基本的に何を食べてもかまいませんが、血糖値の急上昇を防ぐため、糖質のとりすぎは避けましょう。最初は断食後にたくさん食べたくなるかもしれませんが、続けるうちに少量で満足できるようになります」
Q お酒は、断食中に飲んでOK?
A 糖質が多いものもあるので、断食中は避けましょう。
「お酒は糖質の含まれるものが多いので、断食中は避けましょう。食べていい時間帯なら飲んでOKです。その場合も、糖質ゼロのものなど、なるべく糖質が少ないお酒を選ぶのがおすすめ」
Q 断食の時間帯に、飲んでもいいのは?
A 水やお茶、コーヒーなど糖質が含まれていないものを。
「基本的には、水やお茶、コーヒーなど糖質の含まれていない飲み物なら飲んでかまいません。市販の清涼飲料水など、人工甘味料が多く含まれているものは、腸内環境を悪くするので避けましょう」
Q 断食は何時間まで続けていい?
A 24時間までならOK。それ以上は個人で行うのは避けて。
「水分は十分にとりつつ、24時間までならOK。丸1日食べないことで脂肪の分解がより進み、オートファジーも活性化します。それ以上になると体への負担が大きいので、個人で行うのは避けましょう」
イラスト/二階堂ちはる 構成・原文/和田美穂