いし こんにちは、ぐうたらライターいしまるこです。
脳の海馬を鍛える根来式脳トレもいよいよ最終回ですよ。
根来 こんにちは、根来秀行です。
今回は、前回ご紹介した記憶力を高める脳波θ波を引き出すマインドフルネスの応用編で、「マインドフル瞑想ウォーキング」の巻です。
いし 歩きながらの瞑想ですか?
根来 ハイ。場所を移動している時、海馬は現在位置を検索しようと活発に働き、θ(シータ)波が強く出るので、歩きながらのマインドフルネスは記憶力UPにとても有効なんです。
いし そうなんですね。
根来 とくに初めての場所に行くと、海馬が記憶しようとがんばってθ波をたくさん出すので、行ったことのない場所を散歩しながら行うのもおすすめです。
⚫️マインドフル瞑想ウォーキング
1. 歩き始める前に手と腕をリラックスした状態にして何度か深呼吸します。その際、地面に立った自分の足の裏の感覚に意識をフォーカスします。力を抜き、自然呼吸を数回行います。
2. 足の裏から伝わる地面の感触を感じながら、ゆっくりと歩き始めます。
3. 足の裏の感覚に注意を向けます。後ろ足が地面から離れる時、前足のかかとが地面に着地する時、重心が前に移動する時、重心が移動して反対側の足に変わる時、どんな感覚になるのかよく味わいます。「左足、右足、左足、右足…」と足の動きを感じて、頭の中で確認しながら行ってもOK。
4. 慣れてきたら足の裏だけでなく、背中、脚、腕、肩、胸、首が1歩ごとにどう動いているかにも、意識を向けます。
いし というわけで、「脳年齢を若返らせる 海馬編」も今回でおしまいです。根来教授、今回も大変お世話になりました!
前作『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業 毛細血管は増やすが勝ち』につづき、『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来の特別授業 病まないための細胞呼吸レッスン』も大好評ですが、本当に面白くてためになるので、よりたくさんの人に読んでいただきたいですね。
根来 ハイ。新しい季節を病気知らずの健やかな日々にして欲しいです。
体への畏敬の念から発する根来教授の医学理念に基づいたこの本は、いわゆるHow to的な健康本とは一線を画し、読み応えたっぷりで知的好奇心を満たしてくれます。自分の中に広がる深くて多様な細胞の世界にワクワクしながら、本当の健やかさについて考えさせられる一冊です。
それではみなさん、今日も素敵な1日を!
根来先生の著書「病まないための細胞呼吸レッスン」より、
自律神経のバランスを整え、ストレス耐性を高める「基本の4・4・8呼吸法」という動画がYoutubeにアップされました。ぜひチェックしてみてくださいね!
取材・文/石丸久美子 イラスト/浅生ハルミン