素敵女医の皆さんは、がんという病気をどうとらえているのでしょう? そして自身はどのような検査を受けているのでしょう? 民間療法に対する考え方なども含め、いざというときに備えて日頃から考えていることを聞いてみました。
何の検査を受けている?
お話を聞いたのは…
渡邊千春さん
Chiharu Watanabe
52歳 皮膚科・美容皮膚科 千春皮フ科クリニック
5大検診+αで全身をくまなくチェック
年1回、人間ドックに行っています。がんについては5大検診が基本ですが、ほかの病気にも備え、一般的な健診に加えて脳・脳血管(頭部MRI・MRA)、甲状腺、動脈硬化、循環器、呼吸器、消化器、乳腺(マンモグラフィ、超音波)、婦人科(内診、子宮頸部細胞診・骨盤MRI)の検査を。
また、自分ががんを発症した場合に備えて、以下のことをしています。①普段からかかりつけ医を持ち、その医師の意見をまず聞く。②地域拠点病院を絞り込み、専門医の数や症例数、治療実績などを調べる。③実際に一度診察を受け、信頼に値する医師かどうかを確認。医師と合わない場合は、思いきって病院を変更します。(渡邊先生)
お話を聞いたのは…
慶田朋子さん
Tomoko Keida
45歳 美容皮膚科 銀座ケイスキンクリニック
がんに対する考え方を改める時期なのでは
2年に一度、上部・下部内視鏡、脳・胸腹部CT、血液・尿、心電図の検査を受け、年に一度は乳房超音波検査、子宮頸がん検診を受けています。検診は必須ですが、長寿時代になり、半数の人はがんで亡くなるのですから、がんに対する考え方は改める時期にきているのでは。心筋梗塞や脳血管障害、交通事故などの突然死とは違い、がんは、場合によっては身のまわりの整理ができ、家族ともお別れの準備ができるという点で、死に方としてはいい病気とも言えると私は考えています。
医師を決める際は、現状を正確に説明し、最適な治療法を提案してくれ、セカンドオピニオンを嫌がらない人にしたいと考えています。(慶田先生)
イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/上田恵子