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夫を肺がんで亡くした女医が語る「民間療法」とは/素敵女医の「がんとの向き合い方」⑥

素敵女医の皆さんに、 民間療法に対する考え方なども聞いてみました。

 

がんの民間療法について

 

お話を聞いたのは…

土屋眞弓さん
Mayumi Tsuchiya
58歳 産婦人科・美容皮膚科 土屋産婦人科

 

医学的根拠がなく高額な民間療法は選択しません

 

私の場合、夫が肺がんで6年前に亡くなりました。医師の立場としては、やはり医学的根拠のある標準治療を受けるべきだと考えています。

 

夫と私は選択しませんでしたが、標準治療では助かる見込みがないと言われた人が、民間医療にかすかな望みを抱く気持ちはとても理解できます。とはいえ、そもそも標準治療は効果があり安全性が確認されているから保険適用になっているわけで、効果が認められていないものが民間治療に区分されているということは事実です。

 

百歩譲って一般の方が民間療法を行うのは仕方がないとして、医師自身が根拠のない治療法をあたかも助かるような言い方で喧伝し、高額な自費診療で行うのは間違っていると思います。夫をがんで亡くした人間の立場からすると、弱みにつけ込んで、がん患者およびその家族の気持ちを踏みにじる行為のように感じられてしまい、許し難いですね。

 

 

イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/上田恵子

 

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