素敵女医の皆さんは、がんという病気をどうとらえているのでしょう? いざというときに備えて日頃から考えていることを聞いてみました。
身内や友人から相談されたらどうする?
日比野佐和子さん
Sawako Hibino
49歳 内科・皮膚科 Y’sサイエンスクリニック広尾
部位によって、その専門のトップの医師を紹介します
がんの部位によって、その専門でトップの先生に直接紹介するようにしています。まずはがんの進行度や状況について確認したのちに、がん研究の専門病院かセンターの各トップに相談・ご紹介します。女性の場合は、我々のクリニックと提携している婦人科系の腫瘍専門のウィメンズクリニックの先生に相談。画像診断も放射線科専門病院でいただくようにしています。
検査・治療はスムーズかつ早急に行うことが重要だと思っていますが、がんの治療法は、患者さん自身が選択するもの。セカンドオピニオンを含め、ほかのクリニックの紹介が必要な場合は患者さんが納得がいくよう、病院や医師を紹介します。
私自身は、がん組織のゲノム解析によるオーダーメイド治療がどんどん進化していて、保険診療で標準治療に取り入れる医療施設が徐々に増えていることに、とても注目しています。
イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/上田恵子