素敵女医の3人が、つらいと感じる夏冷えを乗り越える食事やサプリメントをご紹介!
むくみの原因は水分・塩分・体調といろいろ
女医の皆さんへのアンケートの結果、冷えのタイプは下のようになりました。症状はさまざまですが、ほとんどの人が、まずはカーディガン、ストッキングなどの衣類で防御。
首や手首、足首を冷やさないよう巻き物やソックス、レッグウォーマーを愛用しているほか、入浴時は湯船でしっかり温まるという人も多くみられました。
冷えのタイプ
- 1位 手足の冷え………42%
- 2位 下半身の冷え……24%
- 3位 内臓の冷え………12%
- 4位 全身の冷え………6%
- 5位 冷えのぼせ………2%
前回ご紹介した通り、夏の冷えを感じる人(86%)よりも、むくみを感じる人(90%)のほうがより多かったのは意外な結果でした。どんなときにむくみを感じるかという質問への回答は次のとおり。
- ・立ち時間が長かったとき
- ・炭水化物をとりすぎた翌日
- ・お酒や水を飲みすぎたとき
- ・塩分をとりすぎたとき
- ・月経前
- ・長時間椅子に座っていたとき
- ・風邪の引きはじめ
- ・春と秋の花粉症の季節 など。
不調の原因にもなる冷えやむくみには、皆さん、ストレッチや食、サプリメント、ツボ押し、漢方などさまざまな方法を取り入れて対処しています。
飲み物
ゴースト血管対策にルイボスティーを
夏でも38℃くらいのお湯に、肩まで15分つかるという赤須玲子先生。冷房で冷える夏は、飲み物でも予防しています。
「夏に飲むのはホットのルイボスティー。ルイボスティーには、ゴースト血管(血液が流れなくなった毛細血管。むくみや冷えなど、さまざまな体の不調の原因になる)を改善するタイツー(毛細血管を修復し、血液をスムーズに流す働きをする物質)を活性化させる作用があるからです。1年を通してしょうが湯もよく飲みますね。炭酸飲料は飲みません」
赤須玲子さん Reiko Akasu
62歳 美容皮膚科 赤須医院
食べ物
根菜類や納豆、ぬか漬けなどの発酵食品を積極的に
血行をよくするために、洗顔・歯磨きをしながらイガイガボールを踏んで足の裏をもみほぐしているという杉野宏子先生。
「体を温めるために、白湯を飲み、根菜類やしょうが、納豆やぬか漬けなどの発酵食品を積極的に食べています。また、むくみの予防としては、塩分控えめ、タンパク質多めの食事を。むくみが気になるときは、寝る前にソファなどに座り、30分ほど脚を上げてマッサージしたり、リンパの通り道である股関節をぐるぐる回したり、軽く押したりすることも」
杉野宏子さん Hiroko Sugino
64歳 美容外科 青山エルクリニック
サプリメント
ヘム鉄、CoQ10、ビタミンEのサプリメントを欠かさず
全身の冷えに悩む姫野友美先生が対策として実践しているのは、五本指のストッキングをはく、寝る前にストレッチと指体操をする、夏以外は就寝中も靴下をはく、といったことだそう。
「冷えは血行をよくすることで改善します。口にするものでこれまで効果を実感したのは、ヘム鉄、CoQ10、ビタミンEのサプリメントをとる、タンパク質を多くとる、など。また、夏でも温かいお茶を飲む、夕食には必ず温かい汁物を飲むことも毎日続けています」
姫野友美さん Tomomi Himeno
67歳 心療内科 ひめのともみクリニック
イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/上田恵子