OurAge世代の多くが感じているひざの痛み。ひざ痛の原因には、腰椎型、関節型、お皿型、筋肉型があります。ひざ痛を解消するには、タイプ別にエクササイズをするのがオススメ。自分のひざ痛のタイプを知って適切なエクササイズを行えば、ひざ痛は改善します。基本はひとつの体操でOKですが、いくつかの原因が併発しているケースもあります。その場合は複数の体操を行なってかまいません。また、継続しているうちに効果が表れなくなった場合は、改めてこの診断をやり直し、現在の原因を見極めて。
筋肉型ひざ痛はJ、K、L、Mに分けられますが、今回取り上げるのは、筋肉型JとK向けのエクササイズです。
教えてくださるのは、
銅冶英雄さん
Hideo Doya
お茶の水整形外科 機能リハビリテーションクリニック院長。運動療法、オーダーメイド靴、栄養療法を組み合わせた治療が好評
筋肉型
筋肉をほぐしながら
足を揺らす
このタイプは腰椎型、関節型、お皿型などのトラブルに伴って、そのまわりの筋肉が硬直することで痛みが生じているケースが多く、筋肉を緩めることがポイント。お皿型と同様、ふくらはぎや太ももに圧痛点を見つけることから始めます。最も痛みを感じる部分を圧しながら、足先を上下させて揺らす動きを行なってください。朝晩各2セットが目安。
TYPE J
ふくらはぎ内側押し
ひざが痛むほうの脚をもう一方のひざの上に乗せ、両手の親指で乗せた脚のふくらはぎを触って圧痛点を探ります。見つかったら、そこを圧しながら足先を上下させ、足首を曲げ伸ばしする動きを10回繰り返します。
圧痛点を押して足を揺らす
圧痛点を両手の親指をそろえて押し、そのまま足先を上下させます。ふくらはぎの筋肉が緩むのを感じながら、気持ちよくほぐすように行うのがコツ
TYPE K
ふくらはぎ外側押し
ふくらはぎの外側は、ひざが痛むほうの脚も床につけて行います。両手の親指をそろえ、むこうずねの外側を押していき、最も痛みを感じる圧痛点を探します。見つかったら、そこを押しながら足先を上下させます。
かかとを支点に足を揺らす
圧痛点を指で押しながら、かかとを床につけたまま足先だけを上下させて、足首を動かします。これを10回繰り返します。この運動はやりすぎは禁物。筋肉をほぐす感覚で!
エクササイズの注意点!
これらの体操を行なってはいけない人
次に該当する人は今回紹介する体操を行わないで。
●転倒や捻挫によるひざ痛。●皮膚に赤みがある。●ひざに腫瘍がある。●関節リウマチ。●ステロイド剤を使用中。●人工膝関節手術を行なった人。●体操中に痛みが強まる場合。
次回は、筋肉型タイプL、Mのひざ痛解消エクササイズをご紹介します。
撮影/フルフォード海 モデル/島村まみ イラスト/木下綾乃 構成・原文/山村浩子