これまで、タイプ別のひざ痛解消エクササイズをご紹介してきました。ひざ痛の再発や悪化を防ぐためには、日頃のちょっとした心がけが大事。もう二度と痛まない生活習慣を手に入れて!
お話を伺ったのは…
銅冶英雄さん
Hideo Doya
お茶の水整形外科 機能リハビリテーションクリニック院長。運動療法、オーダーメイド靴、栄養療法を組み合わせた治療が好評
タイプ別に姿勢を改善!
ひざ痛にならない理想の姿勢とは、痛みが緩和される姿勢のこと。「例えば、腰椎型タイプAは腰を反らせたほうが痛みが軽減するので、一度思いきり背中を反らせ、徐々に力を抜いて、体が安定するところで止める。この姿勢を日頃から心がけてください」と銅冶先生。ここで紹介していない腰椎型(タイプC)とお皿型、筋肉型の人は、下の4種のうち、自分が楽だと感じる姿勢を普段から心がけて。
腰椎型TYPE Aの人は…
背骨の動きを意識しながら、胸を斜め上に突き上げて腰を反らします。次に背骨を緩めて、体が安定する姿勢で止めます
腰椎型TYPE Bの人は…
背骨の間を広げるような感覚で背中を丸めます。続いて、痛みが出ない範囲で背中を伸ばし、体が安定する姿勢をとります
関節型TYPE Dの人は…
椅子に座るときは、痛いほうのひざ関節を伸ばした状態で。これが関節型タイプDの基本姿勢。つまり、痛みが出ない姿勢を心がけます
関節型TYPE Eの人は…
ひざを曲げたほうが痛みが改善するタイプEの基本姿勢は、ひざを深く曲げた状態。自分の体と相談しながら、ひざが楽な姿勢を心がけて
次回は、ひざに優しい運動習慣や食事に関してご紹介します。
撮影/フルフォード海 モデル/島村まみ イラスト/木下綾乃 構成・原文/山村浩子