こんにちは! オペラ歌手の田村麻子です。
今回は、舌の筋トレをしてみましょう。
舌が自由に動かせるというのも、よい声を出すため、そしてアンチエイジングのためにとても大切なトレーニングです。
日本語というのは、あまり口や舌を動かさなくても発音できる言語です。
そのため、エイジングとともにいつの間にか口や舌の筋肉が衰えていきやすいので、あえて意識的に舌を使ってみましょう。
田村麻子さん(たむらあさこ・ソプラノ歌手)
国立音楽大学声楽科、東京藝術大学大学院、マネス音楽院(米)首席修了。国内外のコンクールにて上位入賞。日韓共催ワールドカップの前夜祭3大テナーコンサートでは故・パヴァロッティ等と共演。2015年には米大リーグのナショナルズに招聘され、対ヤンキース戦にて外国人歌手として初めてアメリカ国歌斉唱の栄誉を得る。メトロポリタン歌劇場管弦楽 、BBC交響楽団等、国内外で多くのオーケストラと共演、また世界各地の歌劇場で主演を務める。www.asakotamura.com
Lesson11:舌をぐるぐる回してみましょう
舌をぐるぐると回すエクササイズは、とても役立ちます。
まず舌を右回りに、ぐるぐると回してみましょう。すると、頭の後ろが痛くなってきませんか?
痛くなったら、今度は反対回りに回します。
頭の後ろ、首の上のあたりが痛くなるというのは、ふだんここの筋肉を使っていないから。この後頭部の筋肉をトレーニングすることで、舌を動かす筋肉も鍛えられるのです。
Lesson12:舌を突き出してみましょう
次に思いっきり、前に向かって舌を突き出してみましょう。
舌を「あっかんべーッ」するときのように下には出さず、前に向かって突き出してください。
その際、笑ったときのように頬骨を上げて、指でも頬を上にあげてみることがポイントです。
Lesson10:口を「コの字形」に開けてみましょう
口を大きく開ける練習です。
オペラ歌手が大きな口を開けているのを見て驚いたことはありませんか? あれも訓練の賜物なのです。
年をとると、だんだん噛む力が衰え、アゴの柔軟性も失われてきます。口を大きく開けられなくなり、また口を大きく開けたためにアゴが外れるといった事態も起こりえます。
口を大きく開けることも、アンチエイジングにつながります。ぜひアゴの柔軟性もキープしましょう。
ふつう口を開けるとき、みなさんは上下に開けますよね。
例えて言うなら、ひらがなの「く」の字のように、パックマンがパクパクと食べているように開けているのではないかと思います。
ここでは、アゴの奥を下に広げて、カタカナの「コ」の字のイメージで開けてみて下さい。
ただし無理は禁物です。ムリやり大きく開けたりしないようご注意下さい。
こうして舌が自在に使えたり、口が大きく開けられたりするというのは、大事なアンチエイジングの方法です。
ぜひ日頃から、練習してみてください。
次回、第5回はいよいよ「肺活」の重要なポイントである「腹式呼吸」についてご紹介します!
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取材・文/黒部エリ