OurAge世代の健活に人気のウォーキング。でも、不調の改善効果を最大限に得るには、歩きグセのない「正しい歩き方」が必須です!
お話をお伺いしたのは
森 拓郎さん
Takuro Mori
運動指導者。「rinato」にてボディメイクやダイエットを指導。著書に『いつものウォーキングが最強のボディメイクに変わる! やせウォーク4週間プログラム』(扶桑社)など
正しく歩けば、痩せる!
心肺も骨も強くなる!
コロナ禍による運動不足の解消にと、最近、人気が再燃しているのが手軽にできるウォーキング。ダイエットはもちろん、歩くことでさまざまな不調の改善効果が期待できます。
「歩くと足の筋肉が刺激され、心臓に血液を押し戻すポンプ作用が高まって全身の血流がよくなり、冷えやむくみが改善しやすくなります。歩行の刺激で骨が丈夫になるので、骨粗しょう症予防にも。
さらに、歩いて筋肉を動かすとアセチルコリンという神経伝達物質が増え、これが脳の血流をよくし、認知症予防にもいいといわれています。股関節の奥の大腰筋やお尻の大殿筋などが鍛えられて、ポッコリお腹の解消やヒップアップ効果も得られ、姿勢の改善にもつながりますよ」(森拓郎さん)
歩く歩数によって、さらに多様な病気予防効果も(次回ご紹介します)。つまり、あらゆる不調はウォーキングで解決できるということ!
「ただ、間違った歩き方をしていると、歩けば歩くほどトラブルが起きて逆効果に。一生自分の足で歩き、不調知らずでいるためには、今こそ歩き方を見直すべき。歩くとトラブルが出る人は、まずその原因を探り、悪い歩きグセを正しましょう」
OurAge世代にも多い! 悪い「歩きグセ」3タイプ
■猫背歩き
多くの人に見られるのが猫背歩き。背中が丸まっているため上半身の重心が後ろにいき、それを支えようとして脚を前に出した歩き方に。見た目にも暗いイメージに…
■つま先上げ、かかと着地歩き
一見正しそうですが、実は間違った歩き方。つま先を上げ、かかとからガーンと着地することで脚に負担が。腕を振りすぎたり、大股で歩くと体幹がねじれ、これも脚への負担に
■膝・足首ねじり歩き
歩いて蹴り出すとき、かかとが外に逃げてしまう人、膝からねじれている人も多数。こんな歩き方だと、足首や膝の関節がねじれて、さまざまなトラブルが発生しがちに
撮影/城 健太(vale.)<人物> ヘア&メイク/木下 優(ロッセット) モデル/鈴木サチ スタイリスト/工藤満美 取材・原文/和田美穂
次回、様々な病気予防のためには何歩歩けばいいのか、の目安をご紹介します。
※この記事はMyAge2020年冬号に掲載されたものです。
記事中の商品の価格は、税抜価格で表示されています。
商品をお買い求めの際は消費税を含めた総額をご確認ください。