長引く痛み、何度もぶり返す慢性痛の改善には、その原因にアプローチすることがカギ！ YouTubeチャンネル登録者数40万人を超える整体師・迫田和也さんが、痛みを根本的に解決するストレッチをご紹介します。
教えていただいたのは
迫田和也さん
Kazuya Sakoda
柔道整復師、筋膜ヨガインストラクター、ファスティングマイスター。整体院「和-KAZU-」院長。15年間でのべ５万人以上の腰痛施術を実施。痛みの原因に対する根本的な改善を提案
痛みと連動している部位を緩めることが大切！
「こりや痛みがある場所をほぐしたり、湿布を貼って一時的に症状が軽くなっても、痛みの根本的な解決にはなりません。痛みには必ず、それを起こしている原因があります。多くは、痛みを感じる部位ではなく、連動している別の場所に原因があるんです」と迫田和也さん。
「例えば肩こりなら胸の筋肉、腰痛なら骨盤や股関節まわりの筋肉がこり固まることで、肩や腰の動きに制限がかかります。それなのに無理やり動かすために、特定の筋肉が緊張し、関節が詰まるなどして負荷が蓄積されて、肩や腰の痛みとなって現れるのです」
“体は連動している”という仕組みに沿って、痛みの原因にアプローチ。一見難しそうですが、コツをつかめば簡単！ たった30秒で効果抜群のストレッチです。
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腕が上がらない五十肩
●痛みの原因
肩甲骨が動かないのに腕を使うから
肩関節は通常120度しか上に上がりません。肩甲骨がスライドすることで、残りの60度が可能になるのです。肩甲骨が動かないのに無理やり腕を上げることで、肩痛や五十肩に。
胸の緊張を緩める
五十肩も、胸の筋肉の緊張から肩甲骨が固まり、可動域が小さくなっているのに、無理やり腕を上げることが痛みの原因。無理をしない程度に胸と脇を伸ばすことが重要です。
壁から半歩離れて立ち、右腕を斜め下に伸ばし、手のひらは上向きに。左手は壁に添えます。足の位置は変えずに、上半身を壁に近づけ、続いて顔と体を左に向けて30秒キープ。反対側も同様に。
脇の緊張を緩める
続いて脇を伸ばします。五十肩は腕を上げるのが困難な場合が多いので、無理なく伸ばせる方法で。椅子かベッドに腕をのせ、そのままお尻を引くことで、脇を優しく伸ばすことができます。
椅子かベッドの前に膝をつき、右手の手のひらを上にして伸ばして置き、顔を左に向けます。
そのまま、お尻を後ろに引きます。脇が伸びているのを感じながら、30秒キープ。反対側も同様に。
※ストレッチを実践して、痛みが改善しない、または悪化する場合は直ちに中止してください。
撮影／フルフォード海 ヘア＆メイク／木下庸子（プラントオパール） モデル／岩井理恵子 イラスト／内藤しなこ 取材・原文／山村浩子
