脇腹の筋肉を緩め、慢性的な腰の痛みを解決するストレッチをご紹介した前回。今回は、お尻の筋肉を緩めて動きが悪くなった股関節の柔軟性を高め、腰の痛みを軽減するストレッチを、YouTubeチャンネル登録者数40万人を超える整体師・迫田和也さんがご紹介します。
教えていただいたのは
迫田和也さん
Kazuya Sakoda
柔道整復師、筋膜ヨガインストラクター、ファスティングマイスター。整体院「和-KAZU-」院長。15年間でのべ5万人以上の腰痛施術を実施。痛みの原因に対する根本的な改善を提案
慢性的な腰痛
●痛みが出る流れ
反り腰の姿勢が続く
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骨盤が歪み股関節の動きが悪くなる
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★脇腹とお尻の筋肉が緊張する
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無理やり腰を動かす
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腰の筋肉や関節に負担
反り腰の姿勢の悪さで骨盤が歪み、これが脇腹とお尻の筋肉を緊張させます。この状態で無理に動くため、腰に大きな負担が。
●痛みの原因
反り腰による骨盤の変形が元凶
反り腰の姿勢は、骨盤が前傾した状態。これをずっと続けていると、骨盤が変形して固定されます。この体の歪みにより、脇腹とお尻の筋肉が緊張し、慢性腰痛の大きな原因に。
お尻の筋肉を緩める
前回の脇腹以外に、大切なのが、お尻(大殿筋)の筋肉にアプローチすること。椅子に座り、片膝を抱えて上体をひねるストレッチで、無理なく心地よく、緊張を緩めてあげましょう。これにより、反り腰で骨盤が前傾したまま固まって、動きが悪くなった股関節の柔軟性を高め、腰の痛みを軽減します。
姿勢を正して椅子に座り、右足のかかとを左膝にのせて、膝を立てます。両手は右脚を支えるように。
左手で右膝を抱え、右手は左ひじに軽く添えてサポートしながら、右膝を胸に引き寄せます。
背中が丸まってしまうと効果は半減!
膝を抱えるときに、背中が丸まってしまうとお尻の筋肉が伸びません。背中を真っすぐに維持しながら行うのがコツです。
右膝を体に引きつけたまま、上体と顔を右に向けます。お尻の筋肉(大殿筋)が伸びているのを確認しながら、30秒キープします。反対側も同様に。
※ストレッチを実践して、痛みが改善しない、または悪化する場合は直ちに中止してください。
撮影/フルフォード海 ヘア&メイク/木下庸子(プラントオパール) モデル/岩井理恵子 イラスト/内藤しなこ 取材・原文/山村浩子