そんなに太っていないのにくびれがない。お腹がたる~ん。これは肋骨に問題がある可能性大。肋骨を正しく整える「リブトレ」で、くびれのあるすっきりお腹に!
お話を伺ったのは
森 拓郎さん
Takuro Mori
運動指導者、フィットネストレーナー、ピラティス指導者。大手フィットネスクラブを経て、2009年に自身のスタジオ「rinato」をオープンし、ボディメイクやダイエットを指導。ボディラインを重視した、きめ細かい指導が人気で、モデルや女優からの信頼も厚い。著書に『おうちで簡単くびれ作り リブトレ』(ダイヤモンド社)など
ほとんどの人の肋骨は、位置がずれている
「くびれを作ろうと筋トレをしているのに、なぜかあまり効果が得られないという場合、まず肋骨を改造するべきです」と話すのが、運動指導者の森拓郎さん。
森さんによると、ほとんどの女性は、肋骨の位置がずれているとか。
「肋骨と肋骨の間には隙間があり、そこに筋肉がついていて、呼吸をするたびに筋肉が動き、肋骨も自然に動きます。でも、普段から反り腰姿勢だったり、骨盤を倒してお腹をつぶして座り続けるといった習慣によって、筋肉が無理な方向に引っ張られたり縮こまったりすると、肋骨は正しい位置からすぐにずれてしまいます。普段の悪い姿勢によって肋骨はずれやすいのです」
肋骨がずれていると上半身全体にトラブルが!
肋骨がずれると上半身にさまざまなトラブルが発生。
「女性に多いのが肋骨が後ろに傾いた反り腰姿勢。これだと肋骨下部が前に出て開くので、腹筋が伸びて使われにくくなり脂肪がたまります。逆に猫背姿勢だと肋骨が前に傾いてお腹が縮みますが、これも腹筋が使われにくくなり、お腹に脂肪がたまる原因に。
どちらの場合も肋骨の動きは悪くなるので肩甲骨も動きにくくなり、背中にも贅肉がつきます。肋骨の動きが悪くて固まっていると呼吸のための筋肉が正常に動けず呼吸が浅くなるので、体が緊張状態のままになってしまいます」
肋骨の構造
肋骨は上半身の要。背骨のうちの12個から左右に12対の肋骨がついています。心臓と肺を守るための重要な入れ物でかごのような形をしていて、肋骨と肋骨の間は筋肉がつないでいます。
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/木村三喜 モデル/殿柿佳奈 スタイリスト/鈴木由里香 イラスト/内藤しなこ 取材・原文/和田美穂