筋膜リリースは、フォームローラー以外でも手軽にできる! 手やボールを使ってリリースする方法を、トレーナーの酒井大輔さんに教えてもらいます。
ボールを使ったリリース
手軽にできることで人気が高い、ボールを使ったリリース法。ピンポイントで圧をかけられるので、より深く筋膜にアプローチできる反面、けっこう痛いのも特徴。普通のテニスボールでも十分ですが、専用のボールのほうが圧をかけやすいメリットも。
●痛いところに当て、体重をかけるだけ
基本はじわーっと圧をかけ続けること。特に痛みがある場合は、ゴリゴリと体を動かさないのが安全
●圧の増減も自在! 手とボールでリリース
手でボールに圧をかけながら、体を動かすのも格好のリリース法。場所を選ばずどこででもできるのもいいところ
●2個連結ボールは必須。ひとつだけより有効
専用のものがなければ、テニスボールをソックスやタイツに入れて縛ったり、布テープでしっかり固定してもOK
●ちょうどよい硬さと耐久性で選ぶ「マッサージボール」
異素材の組み合わせで、より圧をかけやすい直径6.5㎝ボール。
トリガーポイント マッサージボール MB1 ¥2,530/ミューラージャパン
連結タイプはボールの間隔が2段階に。
トリガーポイント マッサージボール MB2 ¥3,850/ミューラージャパン
手指でのリリース
治療家による筋膜リリースは、手指による施術も多いもの。テクニックがいるので一般人には難しいのですが、指で軽くつまんで動かしたり、手のひらで押しながら動かすだけでもほぐし効果が!
●皮膚を軽くつまんで優しく動かしてみる
痛みのある場所を指で小さくつまみ、軽く引っ張ったり横にずらしたり。筋肉を優しくほぐすイメージで
●手のひらを使ってズリ圧をかける
両手のひらを痛い場所に当て、圧をかけて押さえつけながらずらす「ズリ圧」も効果的。手の届く範囲どこにでも
教えていただいたのは
酒井大輔さん
Daisuke Sakai
1974年生まれ。全米アスレティックトレーナー協会公認アスレティックトレーナー(NATA-ATC)。数々のスポーツチームのサポート、10年間の船橋整形外科病院勤務を経て、現在は地域密着型のコンディショニングスタジオ「船橋オルトベース」主宰。イオンスポーツクラブのスタッフ育成などにも従事。
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/三浦真淑 モデル/SOGYON スタイリスト/鈴木由里香 監修/酒井大輔(船橋オルトベース) 構成・原文/蓮見則子