「リブ」とは英語で肋骨のこと。リブトレの前に、ここで紹介するふたつの動きをやってみて、ちゃんとできたら、肋骨の状態が正しい「美リブ」。できなかったら肋骨に問題がある「固リブ」です。
自分は「美リブ」か「固(こ)リブ」かチェックしてみよう
●CHECK 1
真っすぐ立ってバンザイ
肋骨の向きが正しく、体が理想的な串団子バランスになっているか、チェックするテストです。
また、手がすっと上がらない場合は、肩の関節と背中が硬くなっているということです。
部屋の角や、柱の角に、お尻の割れ目がはまるように立ち、背中と頭を角につけて両手を前に向けて上げます。このとき手がすっと上がるかどうかをチェック。上がれば美リブ、上がらなければ固リブ
●横から見ると
横から見て耳の穴、肩、太もも付け根外側の出っ張った部分(大転子)、くるぶしが一直線になっていたら美リブ。腰に手のひらを差し込める程度の空間があるのが理想的。頭がつかない、肩が前にある、腰の空間が広すぎたら固リブ
●CHECK 2
座り姿勢からゆっくり寝る
肋骨と背中が丸められるかをチェック。背骨は小さな骨が積み重なっていて、ひとつずつバラバラに動くのが正解。以下の動きで背骨がひとつずつ床についていく感じがすればOK!
足を軽く開き、膝を伸ばして床に座り、両手を真っすぐ前に伸ばします。このように座れない人も、なるべくこの状態に近づけて行えばOKです
骨盤を床につけたまま、腰から少しずつ後ろに倒れていきます。このとき、ももに力が入ってしまうのは、背骨の腰の部分が固まっているということです
肋骨と連動している背骨は12個。お腹をしっかり縮めて背骨が下から順番に床についたら合格! 肩に力が入ったらちょっと固リブの可能性も
最後は首を静かに下ろします。1から4までを、10秒くらいかけてゆっくりと背骨をひとつずつつけていけたら美リブ!
●こうなったら「固リブ!」
背骨が鉄板のように固まっていると、脚が上がり、ももや肩に力が入ってしまい、ぎこちない動きに。
いかがでしたか? 「固リブ」だった方は、次回よりご紹介するエクササイズで、固まっている肋骨をほぐして「美リブ」を目指しましょう!
お話を伺ったのは
森 拓郎さん
Takuro Mori
運動指導者、フィットネストレーナー、ピラティス指導者。大手フィットネスクラブを経て、2009年に自身のスタジオ「rinato」をオープンし、ボディメイクやダイエットを指導。ボディラインを重視した、きめ細かい指導が人気で、モデルや女優からの信頼も厚い。著書に『おうちで簡単くびれ作り リブトレ』(ダイヤモンド社)など
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/木村三喜 モデル/殿柿佳奈 スタイリスト/鈴木由里香 取材・原文/和田美穂