ひとりランを楽しんでいたところ、膝を故障。ホノルルマラソンにもう一度挑戦したいという思いで、パーソナルトレーナーにつくことを決めたという素敵女医の谷祐子先生。学んだこととは?
ホノルルマラソンにもう一度、挑戦したい
2020年の12月から、パーソナルなランニングトレーナーをつけて走っている谷祐子先生。もともと一人でランを楽しんでいたところ、膝を故障。過去2回出たことのあるホノルルマラソンにまた挑戦したいという思いから、トレーナーにつくことを決めたそう。
「トレーナーは、ホノルルマラソンで著名人の伴走経験もある三浦直樹さん。最初に言われて印象的だったのが、『皆さんゴルフやサーフィンを始めるときは誰かに教わるのに、ランニングは自己流でやってしまう。
その結果、膝や足首を痛めてやめる人が多い。専門家に教わるのと教わらないのとでは効果も結果も違うので、最初だけでもちゃんと習ったほうがいい』という言葉でした。確かに、ですよね」
足の使い方から始め、三浦直樹さんの指導で一からランを学び直した谷祐子先生。しばらくすると膝の痛みもなくなり、快適に走れるようになりました。
無理をしないランで膝痛を解消し、
脂肪も燃焼
谷 祐子さん
のんびり景色を楽しみながら走り、健康な体をつくることがゴール
「長距離を速く走ることではなく、のんびり景色を楽しみながらランすること、脂肪を燃やして健康な体をつくることが最終的なゴール。今は週に2~3回、うち1回は三浦直樹さんと走っています。
距離は平日で長くて5㎞ほど、30分程度ですね。冬場は3㎞くらいです。食生活にも気を配るようになり、生活全般がヘルシーになったのも、ランの効果だと思っています」
ラン前には必ずストレッチを
「走るときは太ももの前を伸ばし、足を後ろに蹴る感じで。下を向き、腰を落とすのはNGです。話せるくらいの速度で走ると毛細血管が増え、毛細血管が出来上がると持久力が勝手につきます。
土台となる持久力をつけないままタイムを目指すと、故障するので要注意です。足先が冷える人は、走って毛細血管を増やすといいですよ」(三浦直樹さん)
両手を床につき、左脚は曲げて右膝を後ろにグーッと伸ばす。股関節の伸びも意識。気持ちよく伸ばしたら、反対側の脚も同様に
骨盤の左右差を整えるストレッチ。床に両手をついて、カエルのように脚を開いてしばらくキープ。上半身はやや反りぎみに
ふくらはぎの奥に効くストレッチ。片方の膝を抱え、反対側の足の上にお尻を乗せる。目線は下に、両手を組んで足の上に置く
お尻の筋肉を伸ばすストレッチ。両手を後ろについて片脚を曲げ、反対側の脚の膝の上に乗せる。気持ちよく伸ばしたら逆も同様に
下を向き、腰を落として走るのはNGです
走るときのコツ7
- 1. 目線を下げず、前を向く。重心は上半身で、猫背にならないように
- 2. 太もも裏側とお尻の筋肉を使い、後ろ足で蹴って体を前に押し出す
- 3. 着地はくるぶしの真下に重心がくるように。足の人差し指は正面を向く
- 4. 太もも前側に力を入れない。前ももに力が入っていると、つま先重心に
- 5. みぞおちから脚が生えているイメージで、みぞおちを伸ばして走る
- 6. おしゃべりできるくらいのスローペースで。速く走らない
- 7. アラフィフ女性なら週1回、10~15分程度のランで十分
「アミノバイタルは、走る30分前に。アミノ酸で筋肉に刺激を入れていく感じです。カフェインレスを選んでいます。アミノバリューはハイポトニック飲料でカロリー控えめ。運動中のアミノ酸の補給に適しています」
右 谷 祐子さん Yuko Tani
54歳 形成外科・美容皮膚科
広尾プライム皮膚科
左 三浦直樹さん
1978年生まれ。スポーツトレーナー。JRTA ACADEMY(日本ランニングトレーナー協会)代表。TBS「JALホノルルマラソン」の専属帯同トレーナー
撮影/フルフォード海 ヘア&メイク/田代ゆかり(HAPP’S) イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/上田恵子