膝の痛みを訴える人の9割がO脚。O脚になる理由、対策を知れば膝痛も予防できます。
健康美脚は毎日の積み重ねから!
脱ニワトリ姿勢+歩き方で骨格を整える
●痛みの原因は姿勢と歩き方
「私のところに膝の痛みを訴えて来る患者さんの、約9割がO脚です。年齢とともにO脚が進行し、膝の内側の軟骨がすり減って、骨同士が当たって痛みを発症しているのです。この大きな原因は、頭が前に出た“ニワトリ姿勢”、そしてそのままの姿勢で歩くことです。この原因を変えなければ、痛みはなくなりません」。
痛みの改善&予防に絶大な効果があるのが、この“たつみ式・正しい立ち方と内もも歩き”です。
※たつみ式・正しい立ち方の記事は、コチラから読む事が出来ます。
O脚を予防&矯正する
内もも歩き
最近、O脚が進んできた…という人は内ももの筋肉=内転筋が弱ってきたのかも。この“内もも歩き”は内転筋を鍛え、O脚を矯正する効果があります。
<下のイラスト参照> まず正しい姿勢をとったら、頭が前に出ないように注意して、つま先を上げて一歩踏み出します。かかとから着地したら、蹴り出すときは親指に体重を乗せます。内転筋を使って、膝を内側に入れるようにして、小指側を少し浮かすイメージ。反対の足も同様に、“かかと着地→親指に重心”を繰り返します。
※X脚の人には向いていません。
●正しい立ち方で
●つま先を上げて踏み出す
●かかとから着地
【ここに注意!】かかと着地&親指重心が基本
かかとから着地して、蹴り出すとき、親指に重心をかけて、小指側は少し浮かせるイメージ。このとき、内転筋を使って、膝を少し内側に入れるようにすると、親指重心がやりやすくなります。
専門は膝。一宮西病院整形外科部長・人工関節センター長。体への負担を最小限にする膝手術で日本屈指の技術を持つ。一方「すぐには切らない」医師として有名で、独自の保存療法(エクササイズなど)を提案し、全国からの患者が絶えない。著書に『100年足腰』(サンマーク出版)など
イラスト/green K 構成・原文/山村浩子