「アルツハイマー型認知症は100年以上も予防や改善が出来ないと言われていました。しかし、そのメカニズムを研究してきたことで新しいアプローチが見えてきたのです」
世界中で最も注目されている認知症研究の権威、アメリカから来日したデール・ブレデセン医学博士です。2018年に出版した著書『アルツハイマー病 真実と終焉』は米amazonランキングで1位になり、世界29カ国で翻訳出版されています。
「アルツハイマー病の原因は単一的ではなく、複数の要因から発症に至ります。そのため、1つの薬で対処することは不可能で、それぞれの原因に対処する薬がそれぞれに必要なのです」
ブレデセン医学博士が提唱するのは、個人の症状に合わせて対策を取るオーダーメイド型の認知症治療プログラム「リコード法」。500人以上の患者に効果が認められている画期的な治療法で、現在では1,500人を超える医療従事者に「リコード法」の教育・普及を行うMPI Cognitionを設立。今年9月には米国にてリコード法認定医による診察が受けられるクリニックも開設しています。
「40歳以上になったら、アルツハイマー病の予防に取り組む必要があります。身内にアルツハイマー病患者がいる場合はなおさらです」
日本での予防・治療は?
「我が国の認知症患者数は2025年には675万人になると予想されています。患者が増えるということは、看病する人もそれだけ必要に。この数をいかに抑えるかが、これからの日本にとって大きな課題です」
日本初のリコード法認定医の医学博士、今野裕之先生です。2016年に認知症の予防・治療に栄養法やリコード法を取り入れたブレインケアクリニックをオープン。2018年に認知症予防医療の普及・啓発活動のための日本ブレインケア・認知症予防研究所を設立しています。
ブレインケアクリニックには40代から認知症予防を目的に通院する患者さんもいるとのこと。今までに120人以上が検査を受け、継続治療の患者さんの9割が改善傾向にあるのだとか。
9割って、すごいですよね! ブレデセン医学博士もおっしゃっていたように、早くからの予防が本当に大切なことなのです。
ブレデセン医学博士監修のサプリメントが新発売!
12月19日(木)に、リコード法とアピセラピーを組み合わせた「ノンアルツBee」(税別¥8,000)が世界に先がけて日本で発売されました。アピセラピーとは、予防医学の観点からミツバチの恵みを活かした伝統的健康法のこと。山田養蜂場が10年以上も前から研究に取り組んでいるプロポリスと、ブレデセン医学博士が推奨する5つの天然由来素材(コーヒーベリー、クルクミン、ツボクサ、ホスファチジルセリン、イチョウ葉)を配合。この組み合わせには抗酸化力などを高めるシナジー効果があるとして特許を出願しているのだそう。
通信販売、及び山田養蜂場直営店にて販売中です。
取材・文/佐藤素美