運動不足が気になるこの頃…お散歩やウォーキングで心身の健康維持に努めたいところですが、外出時に欠かせないのがマスク。長時間身につけているとこすれたり、特に梅雨〜夏は湿気もあいまって蒸れたりと、肌への影響が気になるところです。
乾燥と紫外線が肌ダメージの原因に
肌にさまざまな影響を及ぼす、乾燥、花粉、黄砂などにさらされた季節を経て、これからの時期は特に紫外線に気をつけたいもの。7月にかけては、温度の上昇とともに湿度も高くなっていき、ピークを迎える8月に向けて、紫外線の量も増えていきます。比較的過ごしやすい日であっても、肌を守るための対策が引き続き必要です。
ファンケル化粧品研究所の調査によると、一旦日焼けした肌の角層中の水分量はすぐに回復せず、数日間に渡って乾燥状態に陥り、同時に、肌のバリア機能も低下してしまうことがわかっています。
マスクの着用で、さらに肌に負荷が
また、マスクを4週間着用した場合、肌の水分蒸散量は増加。肌が蒸れる状態になることで角層がふやけ、マスクの摩擦による刺激を受けたり、雑菌が増えたりするなど、肌トラブルにつながります。
さらに、肌細胞が生まれ変わるターンオーバーの働きが乱れ、細胞が弱く未成熟なまま角層に達し、肌内部の水分が逃げやすくなるうえ、外部からの刺激が入りやすい状態に。
こまめなケアで、マスク×紫外線から肌を守ろう
肌のバリア機能低下の原因につながる、マスク生活と紫外線。マスクをしているからと、つい、日焼け対策やメイクがおろそかになってしまうこともありますが、日焼け止めをこまめに塗ったり、朝晩のお手入れで保湿にいっそう気をつけたりするなど、ベーシックなスキンケアを心がけたいですね。
おでかけにはミストタイプの化粧水や日焼け止めを携帯するのがおすすめ。
肌が敏感になっていて、肌荒れなどのトラブルが気になるかたは、肌へのストレス要因となる添加物(防腐剤、紫外線吸収剤など)が入っていないスキンケア製品を検討してみるのも良いでしょう。さらに、過度なマッサージなど、摩擦のもとになるお手入れは避けて、手のひらでやさしくケアをしてください。
肌が受けるダメージは、できるだけその日のうちにスキンケアでいたわって、夏を元気に過ごしましょう。
資料提供/株式会社ファンケル
構成・文/椎名智美