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【チェックリスト付き】コロナ禍での不安が疲れや体臭に⁉臭い解消には「ビフィズス菌」が欠かせない!

「新しい生活様式」を明るく前向きに送るための、読んでトクする連載。今回は、コロナ禍の不安やストレスが引き起こす疲労や体臭とその対策についてです!

コロナ禍が長引くと、「いつまで続くの?」「この先どうなるの?」といった不安な気持ちになりますよね。そんな不安や恐れから疲労を感じ、さらには心理的ストレスから「疲労臭」といわれる体臭につながることもあるのだとか。そこで今回は、不安疲労や疲労臭の解消法をご紹介します!

 

◆頭から離れない不安や恐れが「不安疲労」を引き起こす!

 

「不安疲労」とは、頭から離れない恐れや不安などから生じる、何となくだるい、気持ちが重い、といった疲労感がある状態のこと。実際にどれくらい人が不安疲労を感じているかを調査したところ、半数以上の人が自覚していることがわかりました。

 

出典:パラミロン研究会「不安疲労実態調査」2021

 

ただし、不安疲労は新しいタイプの疲労なので、なんとなく調子が悪いな…くらいで自覚していない人も。そこで、自分に不安疲労があるのか、チェックリストで判定してみましょう!

 

◆あなたの不安疲労を今すぐチェック!

 

下のチェックリストであてはまるものの個数を数えて、自己判定してみましょう!

 

監修:久保 明 先生 東海大学医学部客員教授 内分泌・糖尿病専門医

【判定結果】

  • あてはまるものが02⇒不安疲労のリスク「小」

今のところリスクは大きくないようです。疲れを明日に残さない生活で、今の状態をキープしましょう。

 

  • あてはまるものが35⇒不安疲労のリスク「中」

すでに不安疲労があるかもしれません。このまま放っておくのは禁物。早めの対処を心がけましょう。

 

  • あてはまるものが6個以上⇒不安疲労のリスク「大」

不安疲労がすでに溜まっている可能性大!今すぐ不安疲労の改善・解消に努めましょう。

 

あなたはいくつ当てはまりましたか?東海大学医学部客員教授の久保明先生によると、「不安疲労があるということは、自律神経のバランスが損なわれている状態ということ。継続的なストレスや不安で自律神経の乱れが続くと、自律神経のバランスが元に戻りにくくなり、常に疲れやすく免疫力が低い体になってしまいます」とのこと。

 

不安疲労がある場合は、早め早めの対処をすることが大切なんですね。ではどのように解消したらいいかについて、見ていきましょう!

 

◆不安疲労は「腸ツボ」を押して解消!

 

自律神経は、腸と深いかかわりがあります。脳が緊張するとお腹が痛くなることがあるように、脳がストレスを受けると自律神経を経由して腸に伝わり、腸の状態が悪くなります。逆に腸の不調も自律神経経由で脳に伝わり、脳の不調をもたらします。

 

これは「脳腸相関」と言われており、腸を刺激すると心身の疲労を軽減することができます。東洋医学でツボによる治療がありますが、実は腸の細胞にもツボのような刺激を感じるセンサー、いわゆる「腸ツボ」が点在しており、これを刺激することで心身を元気にするのだそう。「腸ツボ」を刺激する方法は、体の外側からと内側から刺激する方法があります。

 

 

監修:内藤 裕二 先生 京都府立医科大学大学院医学研究科 教授 消化器病専門医

 

1】ハンドマッサージで外から「腸ツボ」を刺激しよう!

 

腸セラピストの真野わか先生による腸マッサージをご紹介します。腸ツボはおへその上下・左右にありますが、これを刺激することで自律神経を整えます。マッサージ中は常にゆっくりとした呼吸を心がけ、「心地よい」「いた気持ちよい」を目安に行うのがポイントです。

 

【腸ツボの位置】

監修:真野 わか 先生 腸セラピスト

 

  • 腸もみマッサージ

まずはお腹(小腸)を柔らかくし、腸ツボを刺激しやすい状態にします。【所要時間1分】

 

1.手のひらを重ね合わせるか、指を組んで、おへそを覆い隠すように手のひらを置く

2.自然な呼吸をしながら、手首を使って時計回りに1周5~6秒でまわしもみする

3.約1分かけて10週ほど行う

 

  • おへその上下の腸ツボ刺激マッサージ

次に、おへその上下の腸ツボを「押す」と「小さな円を描きながら押す」の2通りで刺激します。【所要時間1分】

 

1.人差し指・中指・薬指の3本の指先を重ねてお腹にあてる

2.息を吐きながら、おへそより指1本分上を1ヶ所、下を4ヶ所の計5ヶ所を、1ヶ所につき5~6秒ずつ指の腹で押して刺激する

3.同じ腸ツボを、小さく円を描きながら5~6秒ずつ順に押す

 

  • おへその横の腸ツボマッサージ

最後に、おへその左右にある腸ツボを、「押す」と「小さな円を円が来ながら押す」の2通りで刺激します。

 

1.息を吐きながら、おへそより指3本分右と左にある腸ツボを、1ヶ所につき5~6秒かけて親指の腹で押す

2.同じ腸ツボを、小さな円を描きながら3回ずつ押す(1回5~6秒)

 

2】パラミロンをとって体の中から「腸ツボ」を刺激!

 

「パラミロン」とは、藻の一種であるユーグレナ(ミドリムシ)だけに含まれる成分。腸に直接作用することが明らかになっている唯一の成分です。パラミロンを食べると、体内で吸収されることなく物理的に内側の「腸ツボ」を刺激します。このためパラミロンは「元気スイッチ成分」とも呼ばれており、不安疲労に効果があることが確認されています。今は市販のサプリメントやゼリーなど手軽に摂れる食品が多いので、取り入れてみるのもよさそうですね。

◆不安疲労で生まれた不安臭対策にはビフィズス菌が効果的!

 

ところでこの不安疲労は、心身が辛くなるだけでなく、「疲労臭」と呼ばれる体臭の原因になってしまうこともあるんだそう!さらに一般的な体臭が体を洗うことで対策できるのに対して、疲労臭は血液から臭いの成分が放散されるため、体の表面をきれいにしても臭いが取れないのだとか…。さらには、疲労臭の主成分は尿の成分でもあるアンモニアなため、とても不快な臭いを発してしまいます。

 

出典:Sekine, Y., Toyooka, S., Watts, S. F., J. Chromatogr. B, 859, 201-207(2007)

 

人と会う機会が減ったとはいえ、自分が洗っても取れない嫌な臭いを発していると思ったら、ぞっとしますよね…。これを体の中から解決するには、腸内環境の改善が効果的。なかでも、ビフィズス菌での腸内環境改善が大切なんだそう。

 

東海大学教授の関根嘉香先生の実験によると、大腸内のビフィズス菌のエサとなるミルクオリゴ糖「ラクチュロース」を軽座奥的に摂取して腸内のビフィズス菌の数を増やし、腸内環境を改善することで疲労臭を軽減できることがわかりました。

 

Sekine et al., J. Japan Assoc. Odor Environ.(2020)

 

「ビフィズス菌が食物繊維やオリゴ糖などをエサにした際の代謝物である短鎖脂肪酸は、大腸内を弱酸性に保ち、アルカリ性を好む悪玉菌の働きを抑制します。そのため、疲労臭の原因となるアンモニアを発生しにくくします」(関根先生)。まずは短鎖脂肪酸を増やすためにビフィズス菌を含むヨーグルトなどを摂ることが大切。さらに、ビフィズス菌のエサとなる水溶性食物繊維やオリゴ糖を含む、豆類・イモ類・根菜類・海藻類・果物類などを意識して摂るとよさそうですね。

 

まだまだ不安な状態は続きますが、不安疲労対策をして体を整えるとともに、ビフィズス菌で腸内環境を整えていきましょう!

 

東海大学客員教授 久保 明先生

人の老化度を測る「健康寿命ドック」を開発し、その結果に基づいた運動や栄養指導を実践。生活習慣病の診療と予防医療、アンチエイジング医学の確立に注力。

 

腸セラピスト 真野わか先生

腸もみ、食、心の在り方で腸を整える「養腸」を提唱。施術を行うほか、自分で行う腸マッサージの講義を行うなど、養腸の普及に尽力している。

 

東海大教授 関根嘉香先生

人の皮膚から発生するガス成分を測定し、健康状態との関連を研究。またこのガス成分を用いた個人認証技術の研究も開始。テレビ出演も多数。

 

◆資料提供/パラミロン研究会、久保明先生、内藤裕二先生、真野わか先生、関根嘉香先生

 

構成・文/倉澤真由美

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