“しみケア総合ブランド”「トランシーノ」より、新・肝斑改善薬「トランシーノEX」が2024年3月に新登場!
ここ数年のコロナ禍の影響などもあり、健康への意識が高まっています。
巷にはさまざまな健康情報があふれていますが、そんな中でも特に40代、50代の女性が知っておきたい、気になるキーワードをピックアップして解説します。
今回ご紹介するキーワードは、「新・肝斑改善薬」です。
40代、50代になると気になってくるのが「シミ」。
ただ、シミにもいくつか種類があり、シミの一種「肝斑(かんぱん)」の可能性もあります。
第一三共ヘルスケアの調査によると、シミ悩みを経験している20代~50代の女性のうち、肝斑の疑いがある症状の経験者は約2人に1人(※1)。
しかし、そのうちの約半数は、自分のシミが肝斑である可能性に無自覚(※2)だったそうです。
<※1>
■対象:「美白・しみケア」「透明感・くすみケア」に関心があり、1年以内にしみまたは肝斑に悩んだ20~50代女性2,058名
■調査委託先:インテージヘルスケア(2023年7月調べ)
<※2>
■対象:「美白・しみケア」「透明感・くすみケア」に関心があり、1年以内にしみまたは肝斑に悩んだ20~50代女性、かつ肝斑に該当する疑いのある症状を経験した1,133名
■調査委託先:インテージヘルスケア(2023年7月調べ)
女性ホルモンのバランスの乱れなどが原因で、頰の高い位置などに左右対称にできるシミが「肝斑」
肝斑というのはシミの一種ですが、老人性色素斑(日光黒子)と呼ばれる紫外線がおもな原因でできるシミとは、原因やできる部位などが違います。
肝斑という言葉は、第一三共ヘルスケアが2007年に肝斑改善薬「トランシーノ」を発売したことをきっかけに、知られるようになりました。
ただ、肝斑という言葉は聞いたことがあっても、「どんな肌の状態を指すのか、実はよくわかっていない」という人も多いのではないでしょうか?
ここで改めて肝斑について、第一三共ヘルスケアのデータを元に解説したいと思います。
紫外線がおもな原因でできる老人性色素斑は、顔や腕など肌を露出しやすい部位にできますが、肝斑は、頰の高い位置や目尻の下、時には額や口の周辺などに、左右対称に影のように発生するのが特徴です。
目の周囲にはできず、色が抜けたように見えます。
肝斑のおもな原因は、まずひとつが女性ホルモンのバランスの乱れです。
妊娠や経口避妊薬の服用をきっかけにできることもあるので、女性ホルモンとのかかわりが指摘されています。
また、精神的なストレスによって、ホルモンバランスがくずれることが影響する場合もあります。
過度のマッサージなど、物理的な刺激や、紫外線が悪化の原因になることもわかっています。
自分のシミが肝斑かどうか、チェックしてみましょう
下記の項目をチェックして、当てはまるものが多いほど、肝斑の可能性が高いといえます。
□30代~40代に突然シミができた。
□シミが左右対称にできている。
□頰骨のあたりや、目尻の下に、または額や口の周辺にシミができている。
□シミが点々と存在するのではなく、もやっと広がっている。
□シミの輪郭がぼやけており、はっきりとした円形ではない。
□季節によってシミの濃さが変わる。
□妊娠・出産したことがある。または経口避妊薬を服用している。
□フェイスマッサージをしっかり行うほうである。
□日常的に強いストレスを感じている。
□紫外線対策やビタミン補給では、なかなかシミの改善効果がみられない。
肝斑を治療するには、どうしたらいい?
「自分のシミは肝斑かも…」と不安になった人もいるかもしれません。
治療したいと思ったときはどんな選択肢があるのでしょうか?
肝斑は、皮膚科や美容皮膚科などで、トラネキサム酸とビタミンCの服用、ハイドロキノンの外用などで治療をするのが一般的です。
そのほか、内服薬での治療にプラスする選択肢として、美容クリニックなどで行われている薬剤を使って肌の新陳代謝を促すケミカルピーリング、また最近では、低出力で照射するレーザー治療「レーザートーニング」などもあります。
肝斑を治したいけれど、皮膚科に行く時間がない、セルフケアで改善したいといった人は、薬局やドラッグストアなどで手軽に手に入る肝斑改善薬の力を借りる方法もあります。
従来品にニコチン酸アミドを追加配合し、「トランシーノEX」にリニューアル。その特徴とは?
薬局やドラッグストアで手に入る肝斑の改善薬として、注目したいのはこれです。
もともと肝斑改善薬として知られていた第一三共ヘルスケアの「トランシーノⅡ」が、さらに進化して、2024年3月8日に、新・肝斑改善薬「トランシーノEX」として発売されることになりました。
「トランシーノ」は、2007年に日本初の肝斑改善薬として発売され、話題となりましたが、その後、2010年にパッケージのPTPシート化、2014年には1日3回から2回の服用タイプの「トランシーノⅡ」に変わるなど、少しずつ進化をしてきました。
そして2024年に発売される「トランシーノEX」には、新たに「ニコチン酸アミド」が追加されることに。
●トランシーノEX [第1類医薬品]2週間分 60錠 ¥2,090・1カ月分 120錠 ¥3,960・2カ月分 240錠 ¥7,260/第一三共ヘルスケア
効能:しみ(肝斑に限る)
治りにくいとされてきた肝斑の改善効果が期待できるOTC医薬品(※)。
8週間の服用で、肝斑を改善へ。
購入する際は、薬剤師の指導が必要となる医薬品です。
※ OTC医薬品:薬局、薬店、ドラッグストアなどで、処方箋なしで購入できる医薬品。
「トランシーノEX」には、肝斑への有効成分として「トラネキサム酸」が主成分として配合されているのが大きな特徴。
肝斑は、メラノサイト活性化因子がメラノサイト(色素細胞)に作用し、メラニンの産生を促すために発症すると考えられています。
トラネキサム酸はこの働きをブロックし、メラニンを作り出す前段階でメラノサイトの活性化を阻害し、肝斑の発生を抑えます。
そのほかに、メラニンを作るチロシナーゼという酵素の生成・活性を阻害するL-システイン、メラニンを直接還元するビタミンC、代謝を促進するビタミンB6 、ビタミンCの働きを助けるパントテン酸カルシウムなども配合されています。
「トランシーノEX」が肝斑を改善する仕組み
●抑える
【1】
トラネキサム酸が、初期の段階でプラスミンの情報伝達を阻害。
●抑える
【2】
シミ(肝斑)のもととなる、メラニンの過剰な生成を抑制。
●無色化
【3】
できてしまった黒色メラニンを無色化へ。
●排出
【4】
ターンオーバーを整え、メラニンの排出を促進。
「ニコチン酸アミド」とは?
では、「トランシーノEX」に新たに加わる「ニコチン酸アミド」とはどのような成分なのでしょうか。
第一三共ヘルスケアによると、ニコチン酸アミドとは、「ナイアシンアミド」または「ビタミンB3」とも呼ばれるビタミンB群の一種。
体内で起こるさまざまな酸化還元反応を幅広くサポートする補酵素としての働きや、皮膚や粘膜を正常に保つ作用、血流をよくする作用があることが知られています。
肌を健やかに保つ働き(細胞賦活)や、角質層のターンオーバーを正常化する働きがあるほか、メラニンの受け渡しにも関与。
肝斑の組織では、メラノサイトが大きくなり、メラニンの数、成熟度(黒色化)、メラノサイトのすぐ上層にあるケラチノサイトへのメラニンの転送の増加がみられるといわれています。
ニコチン酸アミドは、ケラチノサイトへのメラニン転送を抑制することが報告されています。
このニコチン酸アミドが加わった「トランシーノEX」は、毎日2回の服用を8週間続けるのがおすすめなのだそう。
一世代前の「トランシーノⅡ」が、8週間の継続服用で肝斑の高い改善効果を確認できたことから、「トランシーノEX」も8週間のプログラムを提案しています。
──肝斑をセルフケアで改善したいという人には、この新・肝斑改善薬の登場は朗報ですね!
ちなみに、肝斑を防ぐための日常生活での注意点としては、普段から肌を過度に摩擦しないことが大事なのだそうです。
強い力でゴシゴシ洗顔したり、スクラブ入りの洗顔料など刺激が強いもので洗っている人、強い力でメイクを拭き取ったりしている人は要注意。
また、強すぎるマッサージ、長時間行うマッサージは避け、優しいタッチでなるべく短時間ですませるのがベター。
こうしたことにも気をつけて、肝斑の改善を目指しましょう。
取材・文/和田美穂 取材協力、商品写真・図・資料提供/第一三共ヘルスケア