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1カ月で脂肪面積−16.47㎠、2カ月で体重−6kgを達成した医師が実践していたメソッドとは?

更年期以降につきやすくなる内臓脂肪。形成外科専門医であり分子栄養学認定医でもある齋藤真理子先生自身もこの方法で1カ月で脂肪面積−16.47㎠を達成! 今までも、内臓脂肪を効果的に落とす〈齋藤式満腹やせメソッド〉などをご紹介してきたこの連載。今回は、齋藤先生が行っていた方法を詳しく伺います!

 

〈齋藤式満腹やせメソッド〉と糖質制限で、脂肪が減り、体調もよくなった!

自らが提唱する〈齋藤式満腹やせメソッド〉で内臓脂肪を減らすことに成功したという齋藤先生。実践したのは、

 

①MCTオイル生活

②満腹フードを使ってラクに糖質を減らす

③戦略的間食をとる

 

という3つを柱とした〈齋藤式満腹やせメソッド〉。

(詳しい方法は、連載第3回を参照)

 

齋藤先生に、具体的にどのくらい節制したのか、何をどのくらい食べたのかなど、詳しく伺いました。

 

「私の場合は、〈齋藤式満腹やせメソッド〉をベースにしつつ、1日の糖質量を10g以下に抑えたので、わりときつめに行ったんですよね。そして、タンパク質は1日に60g、MCTオイル60g、ほかに、えごまオイル5gをとるようにしました。

この方法で、1カ月で体重−3kg、脂肪面積−16.47㎠に成功したのです。

 

結果的に2カ月で6kg痩せました。

ちょっと急に落としすぎではありますが、この方法だと代謝が上がるので、リバウンドすることなく、無理なく続けられました。早く結果を出したい場合に、この方法はおすすめです。

私は肉が好きなので、タンパク質は肉をメインにとっていて、朝、昼、夜と合計200gくらいをとっていました。

そのほかに運動もして、犬の散歩で1日8000歩ほど歩いたのと、“パタパタストレッチ”や、“深呼吸スクワット”も毎日取り入れました(連載第6回参照)。

 

これらの方法を続けたら、体重や体脂肪が落ちるだけでなく、体調もよくなりました。

以前は午後3、4時頃になると、いつも低血糖になって、手が震えたり、呂律が回らなくなったりすることがあったのですが、そういうときに甘いものを食べていたので、血糖値が乱高下していたと思います。

40代に入ってから急に太ったのもそのせいです。でも、〈齋藤式満腹やせメソッド〉を取り入れてからは、腹もちがよくお腹が空きにくくなるため、血糖値の乱高下が防げて体調が安定し、疲れにくくなったのもうれしい効果でした」

 

以下が、齋藤先生が〈齋藤式満腹やせメソッド〉を行う前と、行って1カ月たった頃のCTスキャンの比較画像。

白いところが骨、灰色がかったところが筋肉。筋肉の外側を覆っている黒いかたまりが皮下脂肪で、その内側の黒い部分が内臓脂肪。内臓脂肪と皮下脂肪を含めた脂肪の面積が、1カ月で16.47㎠も減少。

 

BEFORE
内臓脂肪……64.04㎠
皮下脂肪……255.94㎠
合計 …………319.98㎠

 

 

AFTER
内臓脂肪……  58.10㎠
皮下脂肪……245.41㎠
合計 …………303.51㎠

 

脂肪の面積が1カ月で−16.47㎠! 体重が2カ月で−6Kg!

 

齋藤先生のMCTオイルのアレンジ例をチェック!

そんな〈齋藤式満腹やせメソッド〉の核となるのが、MCTオイルを食事に取り入れる方法。

 

「MCTオイルには、

 

①内臓脂肪をエネルギーに変える“脂肪燃焼体質”になる

②ミトコンドリアが活性化して代謝がアップ

③血糖値の乱高下を抑えて糖質を脂肪になりにくくする

④満腹感が高まり、自然と食事量を減らせる

 

といった効果があります。

MCTオイルをいろいろな料理にかけてとるだけでOKなので、皆さんも好きな方法で自由にアレンジしてみて」

 

 

以下が、齋藤先生が行っていたMCTオイルのアレンジ例。ぜひ、真似してみて。

 

野菜スープに

玉ねぎやにんじんなど、冷蔵庫にある野菜を使ったコンソメスープに、MCTオイルをかけたもの。残り物の肉や、硬くなりかけたパンを入れたりと、その時々でさまざまな具材を使用。タンパク質や野菜がとれて低糖質。

 

カプレーゼに

スライスしたトマトにアボカド、モッツァレラチーズをのせ、オリーブオイル&MCTオイルをかけたカプレーゼ。爽やかな味わいで、おつまみにも◎。

 

サラダに

豚肉とズッキーニのソテーにルッコラをのせ、バルサミコ酢、MCTオイル、パルメザンチーズをかけたサラダ。高タンパク・低脂肪でダイエット中にぴったりの主菜。

 

炒め物に

ほうれん草とベーコンのバター炒め。炒め油にはオリーブオイルとバターを少なめに使い、最後にMCTオイルをかけるのがポイント。

 

あえ物に

アボカドと鶏肉、ゆで卵をあえて、MCTオイルをかけたもの。鶏肉は市販の焼き鳥を使用。タンパク質のほか、アボカドからは抗酸化作用の高いビタミンEをとることができます。鶏肉の代わりにサーモンを使うのもおすすめ。

 

味噌汁にかけてもいいし、においや味がないので、何にでも合います。忘れずにとることがポイントです。試してみてくださいね。

 

 

【教えていただいた方】

齋藤真理子
齋藤真理子さん
医学博士。日本形成外科学会専門医。分子栄養学認定医。
公式サイトを見る

医療法人社団山本メディカルセンター理事長。2010年に同センターに入職し、皮膚科・形成外科を立ち上げる。アンチエイジング分野にも取り組み、メディカルエステ、ドクターズコスメなどの開発・販売も手がける。2016年山本メディカルセンター2代目院長に就任。皮膚科・形成外科、美容皮膚科、内科、人間ドック、訪問看護ステーションを統括。分子栄養学の観点からメニューを考案しているカフェレストラン「桜山茶寮」も運営。著書に『「内臓脂肪がなかなか減らない!」という人でも勝手に内臓脂肪が落ちていく食事術』(アスコム)がある。

 

写真/Shutterstock 料理写真/齋藤真理子 取材・文/和田美穂

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