体の健康にはもちろん、メンタルにも影響を及ぼす「腸内環境」。そのバランスが人によって大きく異なることもあきらかになっていますが、これらは疾患を抱えている人と健康な人の腸内細菌を比較することで解明されてきました。
では、自身の身体にとても気を遣って日々健康維持に務めているアスリートと、一般人での違いはある?
そんな今までとは違う視点から腸内環境の研究を始めたのが、サッカー元日本代表で浦和レッズでも長く活躍した鈴木啓太さん。現在はアスリートの腸を研究するAuBの代表取締役を務めています。
「幼少の頃から栄養士の母に腸が一番大事だと教えられ、現役アスリート時代にも腸内環境ケアの重要性を痛感していました。そんな自身の経験を次世代のアスリートのために生かすことが使命と考えたのです」
サッカー好きのOurAge編集部員によると、現役時代から人のために力を尽くすことをいとわない、誠実で頼りになる選手として人気が高かったとか。
鈴木啓太さんは、現役時代に培った人脈を駆使して「うんち、ちょうだい」とアスリート達に営業(笑)を繰り返し、「何言ってるの?」「何のために??」とドン引きされながらも1000検体を超えるサンプルを集めることに成功! 協力してくれたのはオリンピアンやサッカー、ラグビー、陸上などで活躍する「超」が付くトップアスリートを含め500人以上にのぼるとか。啓太さんいわく「うんちは茶色いダイヤです。すばらしい価値があります」とのこと。
そのサンプルから、新たな発見をしたのだそうです!
研究の成果については、AuB取締役 兼 研究統括責任者の冨士川凛太郎さんが説明してくれました。
「私たちの腸内には100兆〜500兆個以上の細菌がすんでいます。あまりにも莫大な数でピンとこないかも知れませんが、数だけで比較すると銀河系の星の数2000億個の50倍、地球上の人類の数70億人の1万倍以上。それほど多くの細菌が腸内にすみ、その種類は1000種類以上もあります」
「今回、アスリート達の腸内細菌データを研究したことにより、アスリート特有の腸内細菌のバランスがあると発見しました」
アスリートの腸には、主に免疫機能を司る酪酸菌が一般の人より約2倍も多く存在していたのだそうです。さらにもうひとつ、腸内細菌の多様性が高いことも発見! 1000種類以上もある腸内細菌はそれぞれに異なる働きをしているため、種類が多いほど良いとされています。
「1人ひとりのサンプルを調査してみると、体重コントロールや疲労回復、メンタルコントロールなどアスリート特有の課題を抱えている選手は腸内細菌の多様性が低い傾向にありました。これらの研究結果を踏まえ、コンディショニングを整える土台づくりを目指すサプリメントを開発したのです」
サプリメントは、ばりばり働く忙しいビジネスマンに飲んでもらうことをイメージしているそう。ただ、アスリートの課題である「体重コントロール」「疲労・怪我回復」「メンタルコントロール」「選手寿命の延長」は、どれも忙しい時代を生きる、私達大人女性にも置き換えられる課題です。実は、OurAgeの編集部員(50代女性)も先日腸内環境の検査をしたところ「短鎖脂肪酸を作る菌が少ない」と指摘され、それ以来、エサとなる食物繊維を多くとるように心がけているそう。でも、忙しいなか、完璧な食生活を続けるのもなかなかむずかしくて、「短鎖脂肪酸のひとつである酪酸を作る酪酸菌をメインにしたサプリだったら、気になる!」と言っていました。
「AuB BASE」(90粒入り)¥4,838 ※初回は¥2,678、専用ケース付き。価格はすべて税込
酪酸を作る酪酸菌をメインに、29種類の菌を配合した独自の「アスリート菌ミックス」を主原料にしたサプリメント。酪酸菌のエサとなるオリゴ糖、食物繊維のほか、不足しがちなビタミンやミネラルも配合しています。1日3粒が目安。
12月16日(月)より公式オンラインショップで発売予定となっていますが、「一刻も早く!!」という人たちのために、日本最大級のクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で先行予約販売を受付中です。
取材・文/佐藤素美