「人生100年時代」。病気になってからではなく、アワエイジ世代のうちから病気にならないためのセルフケアが大切です。そこで注目されているのが、サプリメント。
機能性表示食品制度の登場で規制が緩和され、たくさんのサプリメントが登場しています。今回は、認知症予防効果が期待される脳機能改善に有用とされるサプリをご紹介します。
お話を伺ったのは…
後藤典子さん
Noriko Goto
日本サプリメント協会理事長。ジャーナリストとして、サプリメントに関して生活者のための公正中立な情報を提供。『サプリメント健康事典』(集英社)など著書多数
Keyword 1
実は認知症予防は今から必要!
脳機能改善
「国が“予防”に力を入れはじめたひとつが、認知症の問題です。今までは介護など、どう寄り添っていくかが主軸でしたが、これからは自分自身が認知症にならないための方法にシフトしています。そうした動きを反映して、最近は脳機能の改善を示した機能性表示食品が次々に登場しています」(後藤さん)
機能成分としては、ドイツなど欧州では脳機能障害に向けた医薬品として利用されている「イチョウ葉」、動植物に広く存在するアミノ酸の一種「ギャバ」、ウコンなどに含まれるポリフェノール「クルクミン」、細胞膜を形成する成分「プラズマローゲン」など。
「認知症と聞くと、まだ先の話…と思いがちですが、実は対策は50~60代から必要です。認知機能は70代で、すでにかなり低下してくるので、そうなる前の予防が重要です。最近、物忘れがひどくなったという人は飲みはじめたほうがいいかもしれません」(後藤さん)
脳疲労の根本を解決して
記憶力の一部を維持!
九州大学名誉教授の藤野武彦先生グループと共同開発。認知機能の一部をサポート。ホタテ由来の機能性表示食品。プラズマローゲンS 粉末カプセル(60粒)¥10,000/ビーアンドエス・コーポレーション
認知機能と
ストレスを同時にケア
イチョウ葉由来フラボノイド配糖体・テルペンラクトン、GABAを配合。脳の血流改善、記憶力の維持、ストレスの緩和に。機能性表示食品。記憶プロ(30日分)¥4,500/ダイドードリンコ
記憶力の維持に
うれしいサプリ
記憶力を維持する、イチョウ葉由来フラボノイド配糖体・テルペンラクトンに加え、フェルラ酸、ビタミンB群・D、葉酸も補給。機能性表示食品。記憶サポート(約30日分)¥2,000/ファンケル
朝の1杯で
頭の疲れをサポート!
疲労感を軽減するアミノ酸であるヒスチジン配合。注意力の低下が気になる人に。糖類ゼロ、1日当たり12.8kcalで毎日続けやすい。毎朝ヒスチジン(15日分ボトル×2本)¥5,000/味の素ダイレクト
次回は、筋力低下などの予防が期待される“スポーツニュートリション”サプリをご紹介します。
イラスト/古瀬 稔 構成・原文/山村浩子