人には言えないニオイとかゆみのお悩み。OurAge世代になって突然感じるようになった人もいるのでは? これまで脇の下や、足など、さまざまなニオイの疑問にお答えしてきました。お口のニオイの疑問にお答えします。
Q36 朝起きたときに口がくさいのはなぜ?
A 寝ている間は唾液が減るから。
就寝中は唾液の分泌が減り、口腔内の細菌が繁殖しやすいので、寝起きは誰でも口臭が強くなります。一日の間でも強くなるタイミングが(下図参照)。たいてい空腹時なので、この時間帯は人と話すときに意識的に距離を置くなどの配慮をしては?(宝田先生)
Q37 口臭を軽減する食事法ってある?
A よく嚙むこと&アルカリ性食品の摂取を。
ひとつには唾液の分泌を促すために、硬いものをよく嚙んで食べること。そしてアルカリ性食品を多くとるように心がけて。緑黄色野菜や海藻類、梅干しなどがおすすめです。(五味先生)
Q38 口臭と生活習慣って関係あるの?
A おおいにあります。
不快な口臭は生活習慣の乱れによって起こることがほとんど。不摂生な生活や偏った食生活、ストレス過多による体調の変化を知らせるものでもあります。下の表でひとつでも当てはまる場合は、いま一度、生活習慣の見直しを!(五味先生)
CHECK!
□ 朝食を抜く
□ あまり嚙まない
□ 軟らかいものが好き
□ 緑茶よりコーヒーが好き
□ 水分をとらない
□ 気がつくと口をあけている
□ あまりしゃべらない
□ ストレスフルである
Q39 コーヒーを飲むと口臭が強くなる?
A 入れたてのコーヒーなら大丈夫です!
コーヒーも口臭の原因といわれていますが、入れたてのコーヒーなら問題なし。(宝田先生)
ちなみに、日本茶と梅干しには口臭を減少させる効果があります。(五味先生)
Q 40 マウスウォッシュは有効?
A ある程度は有効。
マウスウォッシュには口の中の細菌を静菌、殺菌する働きが。口臭の観点からいえば、ニオイの元である菌の繁殖防止とマスキングの効果あり。(宝田先生)
Q41水を飲むと口臭は減る?
A 飲まないよりは減ります。
口臭の原因のひとつが唾液の減少による口腔内の乾燥。水を飲むことで、それが多少緩和されるので、飲んだほうが軽減できます。(宝田先生)
Q42 口臭を軽減させる毎日のケアは?
A 正しい歯磨き、そして唾液を促すマッサージも!
口臭予防の一番の方法は口腔内を清潔に保つこと。日々のブラッシングはもちろん、歯磨き剤を口臭予防の効果が期待できるものに替えるのも有効です。また、唾液の分泌を促すマッサージもおすすめ(下イラスト参照)。
①耳の下と首の間を指先で上下にマッサージ。
②親指であごの下あたりを押す。
じわっと唾液が出てきませんか? これを毎日行うことで、口臭はかなり予防できます。(宝田先生)
宝田先生が開発。フランスの医療現場で使われている高品質な精油配合の歯磨き剤。薬用ブレスクラブ 50g¥950/ナチュールヴィバン
Q43 口臭を減らすサプリはある?
A トーダ酵素が有効です。
土や水の浄化理論から生まれた、健康維持のためのサプリメント「トーダ酵素」。これを飲んだ人の口臭成分の測定を続けたところ、硫化水素を抑制する傾向が。唾液のネバつきが減り、口臭抑制の一助になると考えられます。(宝田先生)
有益微生物が作り出すビタミン、ミネラル、アミノ酸、核酸などを抽出加工。トーダ酵素 30カプセル ¥9,723(税込み)/ティーエフケイ
今回、答えてくれたのは…
宝田恭子さん
1956年生まれ。歯科医。宝田歯科医院院長。日本アンチエイジング歯科学会監事。口元からトータルに考える健康法、美容法を追求
五味常明さん
1949年生まれ。五味クリニック院長。体臭・多汗研究所所長。日本心療外科研究会代表。体臭研究における第一人者として著書も多数
次回は、頭のニオイについてお答えしていきます。
イラスト/伊藤美樹 構成・原文/山村浩子