誰にも言えないデリケートゾーンのニオイ。ホルモンが減少するOurAge世代になって特に感じるようになった人もいるのでは?今回は、そんな悩みにお答えしていきます。
デリケートゾーンのニオイ
人に相談できない悩みといえばこれ。
女性ホルモンが減少するOurAge世代に多発し、人知れず悩んでしまいがちな女性ならではのトラブル!
Q50下半身のニオイ、軽減策は?
A 肉の食べすぎは禁物!
デリケートゾーンは、汗腺が密集して構造も複雑なうえ、肛門も近いのでにおいがち。特に肉食の多い女性は腸内環境の悪化から、ニオイが強い傾向が。日頃のケアは、腟まわりのひだの間の腟垢をお湯かデリケートゾーン専用ソープで、指で優しく洗うのがポイント。普通の石鹼でゴシゴシしたり、腟内まで洗うのは禁物。善玉菌まで洗い流されて腟炎の原因になり、かえってニオイの原因になります。(上田先生)
Q51 女性特有のニオイってあるの?
A あります。
若い女性にはラクトン臭という桃のようなスイートな香りがあります。これは年齢とともに減少し、更年期以降は男性と同様に加齢臭が増えてきます。また月経周期により、排卵後はホルモンの影響で、皮脂や汗量が増えることで体臭が増える傾向が。さらに月経時は経血の酸化が悪臭の原因に(Q52参照)。(上田先生)
Q52 生理のニオイが気になります。どうすれはいい?
A ナプキンをこまめに替えて。
月経カップもおすすめ!
経血はそれほどにおわないのですが、ナプキン上で血が酸化することで独特なニオイに。ナプキンはこまめに替えましょう。経血を受けるカップを腟内に挿入する「月経カップ」もニオイの軽減に。(上田先生)
Q53 おりもののニオイが気になる。放っておいて大丈夫?
A ニオイによっては病気の可能性も!
おりものの量や色、ニオイには個人差がありますが、通常は透明に近い白色で、下着について乾くと薄黄色に変色します。かすかに甘酸っぱいニオイがし、排卵期に増える傾向が。もしも悪臭を放つようなら婦人科に相談を。(上田先生)
C O L U M N
「尿もれ」のニオイをブロック!
加齢や妊娠出産、肥満などが原因の「尿もれ」。ニオイや漏れを防ぐには、生理用ナプキンではなく専用のパッドでケアを。「ウィスパーうすさら」は、ニオイの元であるアンモニア分子に反応して素早く無臭分子に中和し、揮発も抑制。
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上田弥生さん
1981年生まれ。産婦人科専門医。デリケートゾーンのアンチエイジングとワキガ・多汗症の治療に携わり、補完代替療法にも親しむ
次回からは、かゆみ編。頭皮からデリケートゾーンのかゆみまで、かゆみ関する疑問にお答えしていきます。
イラスト/伊藤美樹 構成・原文/山村浩子