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いつでもどこでも手軽に!「なんとなく不調」に効く「手もみ」ケアとは?

不調がある場合、まずは医療機関を受診して原因を知ることが大事。そのうえで、自分でできる対処法も身につけておきたいもの。手の反射区をもむ「手もみ」ケアなら、いつでもどこでも実践可能。ぜひ今日から実践を!

 

今回の話を伺った先生


市野さおりさん
Saori Ichino

看護師、英国ITEC認定リフレクソロジスト・アロマセラピスト。「コンフィアンサせき鍼灸院」でボディケアを行う。著書に『不調と美容のからだ地図』(日経BP)など

 

手の反射区をもむだけだから
いつでもどこでも手軽に!

 

全身の臓器や器官の状態が反映される「反射区」を押したりもんだりすることで、不調を改善しようとするのがリフレクソロジー(=反射学)。

 

「足裏のリフレクソロジーが有名ですが、実は反射区は手や耳、顔にもあります。手の場合、対応する部位のマップは、左右の手を手首で交差させ、親指の指先を頭として体を重ねたイメージです(下図)」(市野さおりさん)

 

 

例えば、背骨の反射区は親指の外側のライン、心臓の反射区は左手の中指と薬指の間…といった具合。手のひら側はおもに内臓、甲側は背中や腕など骨格系のエリアが多いのが特徴です。

 

「手の反射区は、頭痛、ホットフラッシュ、目の疲れなど、首から上の不調に即効性があります。また、肩こりや腰痛などは、その部位を直接刺激するよりも、反射区への刺激で、緊張した筋肉を効果的にほぐすことができます。私も腰痛・肩こりの患者さんには最初に手からアプローチしています」

 

今回、ホットフラッシュと目の疲れには、手に加えて耳の反射区ケアもプラス!

 

「手や耳なら、電車の中や職場でも手軽にできますね。今ある不調へのアプローチだけでなく、つねに手全体をほぐして柔らかくしておくことで、健康維持にも役立ちますよ」

 

 

手のひら側は臓器の反射区が多い

 

手のひらの中央くらいに腎臓、その下に膀胱、親指寄りに胃というふうに、手のひら側には内臓の反射区が多くあります

 

手の甲側は背中や胸、腕などの反射区が多い

 

手の甲の上部は背中、中央が腹筋、小指の下のほうに腕や脚が。おもに骨格に関係する反射区が多くあります

 

次回は、押し方のコツをご紹介します。

 

撮影/フルフォード海 イラスト/内藤しなこ 構成・原文/山村浩子

 

 

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