先日、再検査としてCT検査を受けていたことをお伝えしましたが、先日はさらに超音波(エコー)検査を受けてきました。
結果は全く問題なし、手術した左だけでなく、右胸にも変なしこりはなく、これでまた来年まで無罪放免となりました。
わーい!
超音波検査って「なにか検査する!」というときには割とよく登場すると思うのですが、実際にはどういう検査なのでしょうね。だって、今回はすでにCT検査(輪切りでチェック)しているわけでしょう?なにか機能や目的が違うのかな、ってふと思ったのです。
というわけで、疑問に思えば知るしかない!
またもやなぜなぜ星人発令です(笑)
超音波検査とは
”超音波”、という言葉。何となくわかっているつもりでしたが、改めて考えるとうまく言葉にできません。改めて調べてみると、
超音波=人の耳で聞き取れない周波数の音(波)
を指すのだそうです。
具体的には20khz以上の振動波のこと。20khzでだいたい1秒間に2万回振動する、というからものすごく高速の動きなのですね。
この超音波という超高速の波は、臓器とか組織の境界で反射する性質を持っているのだそうです。つまり対象とする場所に超音波を当てると、場所によって異なる信号(反射波)が戻ってくる。それを使って画像化すれば、実際にあけてみなくても腫瘍や異物を発見できる、というわけです。
だから”エコー”検査とも呼ぶのかー。
そういえば、潜水艦のソナーなんかも同じじゃないのかしら。
ちょっと調べてみると、たぶんスピードとか規模は違うと思うのですが、同じく超音波を発信しているようです。つまり理屈は同じなわけで。ちょっとびっくりするやら面白いやら。
ちなみに、今回の検査で私は一つだけ腫瘤(しこり)があるのがわかったのですが、主治医曰く「針を刺す(=細胞検査のこと)気にもなれないほどどうみても良性」と言っていたので、像の出方とか濃さである程度良い悪いもわかるみたいです。
すごいですね。
超音波検査でなければできないこと
では、どうしてわざわざ超音波検査するのでしょうか。
私の場合、先にCT検査はクリアしています。確かに一度は発病しているわけなのですから念を入れるのは歓迎ですが、なにか違いがあるのでしょうか。
とても大きな違いは、CT検査は静止画、超音波検査は動画(というよりリアルタイムで動いている状態を見る)ということです。CT検査は、以前にも書きましたが立体的なレントゲン検査のようなものなので、例えばここに影があるな、とか白く映っているからなにか違和感がある、などの判断が可能です。立体ということは身体の状態を3次元的な画像にして、広くチェックできるということになります。
(だから、盲腸の話なんかになるのですね・・・。)
超音波検査は、リアルタイムで身体の状態をチェックできます。腫瘍のあるなしだけでなく、その大きさとか、どのくらいの深さまでその影響が達しているのかなどを観察できるのです。確かに、静止画だと、もしなにかの陰になっていたら映らないということがあるかもしれません。そのあたりを細かくチェックしながら、実際に「大丈夫だよね」と目で見て確認するためのものが、超音波検査というわけです。
うーん、納得。
なお、もう一つの大きな違いはX線における放射線被爆の有無ですが、レントゲンにしてもCT検査にしても、現代の技術であれば悪影響などない、というのはご存じのとおりです。ただ、妊娠中の女性には適さないので、そういうケースだと超音波検査がよいということのようでした。
あの「ちょっと気持ち悪いジェル」を使うわけ
超音波検査の際、ぬるぬるした透明のジェル(ゼリー)をいっぱい塗ります。あれが苦手という方も多いと思いますが、使う理由はわかりますか?
科学的な話は割愛しますが、ジェルを塗らないで超音波を当てると、多くが肌で反射されてしまうのだそう。「音響インピーダンス」という値の差が大きいと反射率が高くなってしまい、この差を埋めないと肌で反射されて内部まで届きません。その差を埋めるためのものがジェルなのです。
せっかく検査するなら、隅々まで確認して安心したいですよね。ここはちょっぴり我慢して、しっかりチェックしてもらいましょう。