初夏に入り、少しずつ暑い日が増えてきましたね。梅雨が明けたらいよいよ夏本番!
ところで、本格的な暑さを迎える前に、エアコンの試運転をしていますか? ダイキンの調査では、夏前にエアコンの試運転をしたことがある人は、実に4割以下。確かに、私もスイッチを入れたらちゃんと動くものと思って、試運転をしたことがありませんでした……。
■エアコン試運転の普及状況
◆コロナ禍でエアコンの使用時間が急増!メンテナンスの重要性がアップ!
でも実は試運転をしておくことが、とても大事なんです!というのも、このコロナ禍で在宅時間が増え、エアコンの使用時間は前年比1.5倍に。在宅勤務をしていた人は平均4時間以上増え、前年比1.8倍となり、エアコンが例年の約2シーズン分も稼働していた状態だということが判明。
■平日のエアコン使用時間
これだけエアコンを使っているとなると、故障や不具合が起きる可能性も高まりそうですよね。そんなエアコンの故障や不具合のお問い合わせは、全国的に暑さが厳しくなり本格的にエアコンを使い始める7~8月に急増し、4~5月の約3倍に!ピーク時期に修理を頼むと、いつも以上に時間がかかって待たされる時間も長くなりがち。その間、暑さに体調を崩したり在宅での仕事が進まなかったり、ということになりかねません。
■エアコン不具合のお問い合わせ件数
◆今すぐできる!エアコンの試運転とチェックポイント
夏真っ盛りに辛い思いをしないためにも、今のうちに試運転をしておきたいところですね。試運転は、6月前半までにしておくのが理想的なんだとか。それでは、今すぐできる試運転の方法をご紹介します!
【1】温度を最低温度に設定して10分程度運転
温度を最低温度(「冷房」で16~18℃)に設定し、10分程度運転しましょう。エアコンから冷風がきちんと出ているか、異常を示すランプが点滅していないか確認を。
【2】さらに30分程度運転する
【1】で異常がなかったら、さらに30分を目安に運転し、室内機から水漏れがないかなどを確認しましょう。念のため、室内機の下に物を置かないように気を付けて。試運転中に下記の項目に該当するものがあったら、早めにエアコンメーカーの点検を受けて夏に備えましょう。
【試運転中にこれがあったらエアコンメーカーに要連絡!】
☑運転ランプが点滅する
☑冷房運転をしても冷風が出ていない(よく冷えない)
☑室内機から水漏れしている
☑異臭がする
☑異常音がする
◆試運転とあわせてチェック!エアコンの負担を減らし節電する方法
エアコンの試運転をしたところで、あわせて知っておきたいのがエアコンの負担を減らし節電する使い方。シーズン中は下記のポイントを意識してみてください。
■2週間に1度はフィルター掃除
フィルターは2週間に1度を目安に掃除をしましょう。ホコリは掃除機で吸い取るか、水洗いして落とします。汚れがひどい場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗ってよくすすぎ、水を切って日陰でよく乾かして。汚れが落ちない場合は、フィルターの買い替えも検討を。
■暑いと思ったら、温度はそのままで風量を強くしてみる
設定温度は28℃を目安に。冷房運転をしているときは、設定温度を1℃上げると約10%の節電効果が。暑いと思ったら、まずは風量を強くしてみて。また、外出先から帰ったときにそのままエアコンをつけると、部屋にこもった熱を下げるのにエアコンに負担をかけがち。最初に窓開け換気をして熱を逃がしてからエアコンを運転させると、効率よく室温を下げられます。
■室外機まわりはすっきりさせて
エアコン運転中は、室内の熱を室外機から放熱しています。室外機にはカバーをかけないようにし、吹き出し口やその周辺に物を置かないようにして、風通しをよくしましょう。すき間に枯れ葉などが挟まっている場合は、掃除しておくのも効果的です。
試運転のチェックポイントも節電ポイントも簡単にできることなので、今すぐやってみたいですね。今年の夏も暑さが厳しそうなので、早速チェックして、快適な夏を迎えましょう!
◆資料提供/ダイキン
構成・文/倉澤真由美