ガチガチ、ズキズキ、腕が上がらない…。もしかして四十肩・五十肩かも、と思ったときにチェックする方法は? 整形外科医で肩肘専門医の菅谷啓之先生がお答えします。
Q 四十肩・五十肩のチェック方法はありますか?
A 肩の可動域と安静時の痛みをチェックして!
腕を上げたり、回したりする動作がつらい、寝ていても痛む人は四十肩・五十肩かもしれません。
一方、横になれば手が上がる場合は腱板断裂の可能性が。激しい痛みがないときに試してみましょう。
四十肩・五十肩チェック
●CHECK1 腕が開く?
両ひじを90度に曲げて、左右の手を体の正面で合わせ、ひじを体につけたまま腕が左右に60度開きますか? 服の着脱時に痛みはありませんか?
●CHECK2 バンザイできる?
日常生活では洗濯物を干す、吊り革をつかむ、髪を洗うといった動作がしにくくなっていませんか? 可動域が狭くなるのは四十肩・五十肩の可能性大
●CHECK3 後ろに腕が回る?
両腕を背中側に回し、ウエストから肩甲骨くらいまで動かせますか? エプロンのひもを結んだり、ブラのホックが問題なくとめられますか?
●CHECK4 寝ていても痛む?
四十肩・五十肩では安静時でも痛むのが大きな特徴。特に夜間にかけて痛みが増す傾向があり、なかには痛みで眠れないケースも
●CHECK5 横になってバンザイできる?
四十肩・五十肩では肩の炎症から、肩関節が固まり、両手が上がらなくなることがよくあります。でも横になれば上がる…という場合は腱板断裂の可能性があります
答えていただいたのは
菅谷啓之さん
Hiroyuki Sugaya
東京スポーツ&整形外科クリニック院長。整形外科医、肩肘専門医。米国ハワイ大学医学部客員教授、東京女子医科大学整形外科客員教授
イラスト/内藤しなこ 構成・原文/山村浩子