読者の体験した四十肩・五十肩。治療でよかったことや失敗したことなどを2名に聞きました。
注射で早期に痛みを取りリハビリで完治
高山富士子さん(58歳・看護師)
看護師という仕事柄、治療に対して知識があったので、1年ほど前に痛みを感じたときは、すぐに整形外科を受診しました。
問診と触診、レントゲンをとって肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)と診断され、炎症を取るステロイド剤関節内注射と鎮痛用軟膏で、痛みを取る治療をしました。
関節内注射と聞くとちょっと怖いイメージがありますが、まずは早期に痛みを取ることが大切なので、迷わず打ってもらいました。これはすぐに効きました。
その後、理学療法士によるリハビリを行い、さらに整骨院でマッサージなどをしてもらって、肩まわりや全身の筋肉をほぐすようにしました。
私は肩の前に変形性膝関節症になっているので、きっと日常生活の中で体の使い方に癖があるのだろうと思います。
その原因を分析して、その癖を改善したり、筋力の低下を防ぐために、よく歩いたり、軽い筋トレなどを始めて、今は再発しないように、予防を心がけています。
整骨院で全身のバランスを整える施術が効果あり
葵 洋子さん(52歳・フリーランス講師)
整形外科を受診して、問診と画像検査で肩関節周囲炎と診断。そのクリニックでは病状の説明もほとんどなく、痛み止めとしてロキソニンが出され、理学療法に回されました。
理学療法に3~4回通いましたが、効果を感じなかったので、整骨院を探しました。1軒目はハズレで、友人から紹介された2軒目が正解でした。
肩だけでなく、体全体のバランスやコンディションをトータルで整えてくれる施術がよかったです。激痛で寝られない、動くにも苦痛、ちょっとした衝撃でもうずくまるほどの痛みだったのですが、そこの施術でかなり改善しました。
四十肩・五十肩は放っておけば治ると言われて、しばらく我慢していたのですが、1カ所に痛みが出ると、それをかばってほかの部位も痛むように。
自分に合うクリニックや治療院を早く見つけて、もっと早く治療を始めていたら、重症化しなかったと後悔しています。やはり早期治療が大切です。
イラスト/内藤しなこ 構成・原文/山村浩子