白内障や飛蚊症といったごく一般的な目の病気やトラブルも、実は40~50代からはじまっていることが少なくありません。増える年代について、眼科医の梶田雅義先生が解説します。
お話を伺ったのは
梶田雅義さん
Masayoshi Kajita
梶田眼科院長。1976年山形大学工学部電子工学科卒業、’83年福島県立医科大学卒業。同大学眼科学講師、カリフォルニア大学バークレー校研究員、福島県立医科大学非常勤講師、東京医科歯科大学医学部臨床教授などを経て現職。The Best Doctors in Japanの受賞も多数
更年期のような症状、実は目が原因の場合も
40代〜50代になると起きやすい目のトラブルは多数。でも、気になる症状があっても放置している人も少なくないのでは。
「目に不調があったり、合わないメガネを使っているなど目の使い方が悪かったりすると、自律神経が乱れやすくなります。
40代〜50代は更年期症状が出やすい世代ですが、更年期症状かと思っていたら、目の使い方が悪いことが原因で自律神経が乱れて、更年期のような不調が出ている人も少なくありません。合わないメガネを使っていた人が、適切なメガネに替えただけで更年期のような不調が治ってしまうことも。
目の病気を防ぐことはもちろん、老眼が始まったら遠近両用メガネにするなど、正しいメガネ選びをして目を正しく使うことは生活の質の向上につながります。そのためにも定期的に眼科の受診を」(梶田雅義先生)
各病気が増える年代
イラスト/中村久美 構成・原文/和田美穂