治験の実施場所までにかかった交通費はもらえるの? 治験ボランティアは自分に向いているの? といった「治験ボランティア」の気になる疑問にお答えします。
Q. 交通費や入院費などの経費はもらえるの?
交通費は自己負担です。かかったお金は基本的に支払われますが、負担を軽減する目的で支払われることから「負担軽減費」と呼ばれます。一括、分割、手渡し、振り込み、立て替えなど支払いの時期や方法はさまざまです。
Q. 協力費(負担軽減費)は、いくらもらえるの?
目安として事前健診の負担軽減費は2000~3000円程度。1回の通院で7000~1万円。入院費は1泊1万~2万円が相場。ただし、治験は金銭目的ではないことから、初めに金額を教えてもらえないことも。
Q. 受け取った協⼒費(負担軽減費)は所得税の対象になる?
「負担軽減費」は副収入として見なされ、これを含めた副収入が年間で20万円を超えた場合は、自分で確定申告をする必要があります。長期入院する治験などは、20万円を超えることもあるので気をつけて。
Q. 重⼤な副作⽤が出て後遺症が残ったりした場合の補償は?
不幸にして健康被害が出た場合には、補償を受けることができます。治験の同意説明文書には、補償制度の概要を添付するケースが増えているそうです。治験薬の効果がなかったことに関しては原則として対象外です。
Q. ルール違反が判明したら、ペナルティはあるの?
多くの治験は、「臨床試験受託事業協会」という機関で管理されています。ルール違反がわかると、それ以降の治験に参加できなくなる場合も。「生活向上WEB」では、二重登録などを事前に防止する仕組みもあります。
Q. 治験ボランティアに向いている人、向いていない人は?
向いているかどうかの基準は1点のみ。その治験のルールが守れるかどうか、だけです。日頃からルール厳守が苦手な人、規則に縛られるのが嫌いな人、約束が守れない人などは向いていないといえるでしょう。
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イラスト/カツヤマケイコ 取材協力/生活向上WEB 構成・原文/蓮見則子