「乳がん検診」は、40歳から2年に1回受けるのがよいとされています。ではその費用はどのぐらい?
Q. 乳がん検診の費用はいくらくらいかかる? 保険はきくの?
A. 検診は健康な人が受けるため健康保険は適用されません
自治体の検診(対策型検診)で受ければ、自治体によって異なりますが、無料~¥3,000程度で受けられます。人間ドックや病院などの医療機関で行う乳がん検診は、任意型検診なので自費になります。
費用は医療機関によって異なりますが、マンモグラフィで¥5,000~6,000、超音波で¥4,000~5,000程度でしょう。マンモと超音波をセットにした乳がん検診を¥10,000前後で行っている施設もあります。
●自治体検診(対策型検診)
【対象と場所】
市区町村住民の40歳以上が対象。自治体が指定する施設、検診車などで行われる
【費 用】
国の税金からの投入もあり、市区町村が費用の一部を補助するため無料~¥3,000程度
【検診内容】
救命効果や費用対効果が認められた検診のみ行う
●自費の検診(任意型検診)
【対象と場所】
対象者は特定されない。医療機関、検診機関が任意に提供する医療サービス
【費 用】
自費。マンモグラフィ¥5,000~6,000、超音波¥4,000~5,000程度(施設によって異なる)
【検診内容】
医療機関が独自に提供するため、有効性の確立していない、不利益が上回る検査が含まれている場合もある
お話を伺ったのは
1993年東京慈恵会医科大学卒業。ドイツ・イエナ大学留学、亀田総合病院乳腺科部長、相良病院附属ブレストセンター放射線科部長を経て、現職。2018年より昭和大学医学部放射線医学講座客員教授を兼務。NPO法人乳がん画像診断ネットワーク(BCIN)理事長
イラスト/カツヤマケイコ 構成・原文/増田美加