昔の「よかったこと」を思い出すと脳が喜ぶ
「幸福度の高い人を調べたところ、『過去の楽しい思い出を振り返る頻度が高い』ことがわかりました。自分の頭の中で思い出すのでも、誰かと話して共有してもいいでしょう。
また大人世代では、24歳前後にはやっていた音楽を最も好むという調査結果があります。当時の曲を聞いたり、カラオケで歌うのも◎。幸福度がアップすると脳が若返ります」
会話上手はあいづち上手と心得る
「人と会話をすることは脳活に役立ちます。特に、あいづちを打つのがおすすめです。実際に私の講演で行った実験で、あいづちを打って聞くほうが話の内容をより理解していました。
また、話をする人の前にうなずきロボットを置くだけで、話し手の脳も活性化しました。あいづちを打つだけで、その人の印象が4割も高まるというデータもあります。まさにいいことずくめ!」
予定がなくても手帳を活用する
「脳が元気になる手帳活用術があります。その方法は、
①毎朝、今日やりたいことを書く。
②一日の終わりによかったことを5つ書く(おいしいお菓子をもらったなど)。
③目標の数値を書く(今日の体重や血圧の数値、節約した金額など)。
④心がフフッと喜ぶ予定を書く(実現しなくても仮想の予定や目標でOK)。
書くことでより強く脳に残り、日々の活力になります」
2008年に企業や個人のパフォーマンスを上げる会社を設立。著書は『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)など、海外も含めシリーズ32万部突破
イラスト/midorichan 構成・原文/山村浩子