最も多かったのはストレッチ。忙しい医師たちの体調管理に欠かせない!
OurAgeが誇る100名の医師たち、素敵ドクターズが「毎日欠かさずやっていること」として最も多く挙げたのは、ストレッチでした。
「朝10〜15分のオリジナルストレッチを。肩こりや腰痛がよくなるので、20年ほど続けています」(津田攝子先生)、「寝る前のストレッチ。やらないと翌朝、頭痛がすることも」(姫野友美先生)など、朝派、夜寝る前派のどちらもいて、不調改善のために必要不可欠だという声が多く聞かれました。ほかにも多くの医師たちが、ストレッチを毎日の習慣にしているそう。
忙しい毎日を送る医師たちが体調を維持するために、手軽にできるストレッチは欠かせないようです。
ここからは、素敵ドクターズ一人一人の毎日の健康法をご紹介します。
隙間時間に10分の筋トレ。緩く筋力を維持しています
出勤後に、夜寛ぐ時間に…5分または10分筋トレを実践していたのは有川順子先生。
「朝出勤したら、1kgのダンベルで筋トレを。ダンベルフレンチプレス、ダンベルキックバック、ダンベルサイドレイズ、ダンベルカールなどを、各50回10分程度で行います。気が向いたら、昼休みにスクワット50回を5分程度することも。夜は横になって行うプランクやクラムシェル、腹筋とストレッチを10分ほど。まとめてやると飽きてしまうので、隙間時間に継続中です。
お菓子とお酒が大好きで油断するとすぐに体に出るので、人生を楽しむために緩く筋力を維持しています」(有川順子先生)
隙間時間に実践中のダンベルキックバック
ダンベルフレンチプレスは、反動をつけずにきれいなフォームで行うことを心がけています
有川スキンクリニック院長。「診療では特にアトピー性皮膚炎、にきびについて力を入れています。美容部門では医療脱毛、光治療、注入と夫である形成外科専門医が担当しています。趣味は社交ダンス」
主食は、白米・玄米・小豆・ひよこ豆・雑穀を混ぜて炊く
石井美夏先生は、主食のご飯にこだわっていました。
「1.5合の白米と1.5合の玄米に、小豆とひよこ豆を少しずつ合わせて普通にといだあと、雑穀を加えて、半日後に炊き上がるようにタイマーをかけ玄米モードで炊飯。
豆が硬いので、浸水時間は6〜8時間あったほうがおいしいと思います。朝食でほかのおかずを用意するのが面倒なときは、このご飯とミューズリー(シリアルの一種)にヨーグルトと牛乳をかけて食べています」(石井美夏先生)
美夏クリニック院長。昭和大学形成外科とその関連病院、亀田総合病院などで勤務。形成外科専門医、国際形成外科学会会員、日本皮膚科学会会員、日本美容外科学会会員。「楽しく幸せな気持ちになってお帰りいただきたいと皆で頑張っています。心身ともに調和のとれた美しさを目指し、患者さんにとって無理なく続けられ、健康で個性を生かした治療をしたいと思っています」
7年前から走り始めて、体重が15㎏減りました!
塩之谷香先生は、健康法としてジョギングを続けているそうです。
「7年前から始めたジョギングは、趣味が昂じてフルマラソンに出るまでに。今年は、(OurAge素敵ドクターズのお一人)谷祐子先生と一緒に名古屋ウィメンズマラソンを完走しました。夏の間は少々サボりぎみですが、来年のロンドンマラソンを目標にまた頑張ります。走り始めてからは、体重もマイナス15kgです!」(塩之谷香先生)
昨年のベルリンマラソン、フィニッシュ後の写真です。来年は名古屋ウィメンズマラソンのあと、ロンドンマラソンを走るつもりでいます
塩之谷整形外科院長。金沢医科大学卒業後、名古屋大学医学部整形外科に入局。江南昭和病院、名古屋大学医学部附属病院などで研鑽を積む。1995年から塩之谷整形外科での診療に携わり、2018年に2代目院長に就任。「足と靴」に関する専門的な診療には、遠方から通う患者も多い。超弾性ワイヤーによって爪を矯正する、巻き爪の治療も行っている。
亜麻仁油をプラスしたオリジナルのスムージーで腸活
津田攝子先生の健康法は腸を整える朝食。
「朝食にはオリジナルのスムージーを飲みます。りんご、にんじん、小松菜、レモン、ヨーグルトドリンク、黒豆粉と、亜麻仁油をプラスしたものをミキサーにかけて。いろいろと試したのですが、このスムージーがいちばん腸が整い、私には合っているようです」(津田攝子先生)
津田クリニック副院長。帝京大学医学部卒業後、1992年より化粧品の研究開発に携わる。2007年、津田クリニック副院長に就任。2013年 、オリジナルスキンケア「TSUDA COSMETICS」を発表し、数々のベストコスメ賞を受賞。皮膚科医としての臨床経験と自らの肌を実験台にしたスキンケア開発・アドバイスには、美容のプロのファンも多く定評がある。
お笑い動画でOK! 健康のためには、1日に5回以上笑うこと
物も準備もいらない健康法を教えてくださったのは慶田朋子先生です。
「毎日の健康法は、必ず1日に5回以上は笑うこと! 思い出し笑いや面白い動画を見て、あえて笑う時間をとるようにするだけでも効果はあります。健康のためには、くよくよしないことが一番だと思います」(慶田朋子先生)
銀座ケイスキンクリニック院長。医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本レーザー医学会認定レーザー専門医。2001年、東京女子医科大学皮膚科助手、聖母会聖母病院皮膚科医員、美容クリニック勤務(兼務)。2006年、有楽町西武ケイスキンクリニック開設。2011年、 銀座ケイスキンクリニック開設。最新の照射治療と注入治療を組み合わせ、メスを使わずに肌質を高め、バランスのとれた若々しい顔立ちに変える治療が人気。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)などがある。
炭酸入りのアイテムで血行促進、冷え改善に
中崎恵美先生が実践しているのは、入浴時の健康法。
「血行促進のために、入浴時は炭酸入浴剤を使用しています。血流がよくなるのを感じて、冬でも体の冷えを感じることが減りました。炭酸パックも愛用しています」(中崎恵美先生)
emiスキンクリニック松濤院長。2000年、東京医科大学病院皮膚科入局。その後、都内、埼玉の皮膚科、大手美容皮膚科にて勤務。2012年、北里東洋医学研究所病院にて漢方研修。2016年、emiスキンクリニック松濤開院。 日本皮膚科学会皮膚科専門医。所属学会:日本皮膚科学会・日本美容皮膚科学会・日本東洋医学会・日本レーザー医学会。 「当院では、“Attractive Aging”つまり魅力的に年を重ねることで、自分らしく健康的で自然な美しさをかなえることを第一に考えた美容医療を提供しております。自然な表情を残したままシワを減らす、当院オリジナルのナチュラルボトックスに力を入れています。趣味はフラメンコ」
素敵ドクターズとは?
「素敵ドクターズ」とは、over42歳のOurAge世代で、若々しくイキイキと輝いている医師たちのこと。超多忙なはずなのに、ずっと美しく健康でいられるのはなぜ? 皮膚科、婦人科、歯科、形成外科など、それぞれの専門知識を生かしたアドバイスから、本人が実践していること、愛用の私物まで惜しみなく教えてくれる100名の医師たちです。
取材・文/野々山 幸(TAPE)