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浮き沈みのある更年期の心の揺れ…「料理」が一番のクスリに

ホットフラッシュで汗はドバーッと出るのに、足先は冷えてツラい…。そんな時期に両親の介護を一人で背負いながら、仕事もこなしてヘトヘトの毎日を料理と漢方薬に救われたという料理家の金丸絵里加さん。ちょっと面倒くさい日々の家事も考え方を変えれば、更年期のクスリにもなることに気づきます。

【お守りプチテク紹介者】

料理研究家・管理栄養士
金丸絵里加さん(52歳)

毎日食べても飽きない「健康的なおうちごはん」をモットーに、栄養価も含めたヘルシーな料理レシピを提案する。監修書籍は50点以上にものぼり、雑誌、テレビなどのメディアや、企業や施設へのレシピ提供・栄養指導など、幅広い分野で活動中。著書に『体がととのうスープ うまみ食材でだしいらず。ほぼ10分でできる!』(Gakken)ほか多数。

 

両親の介護と仕事の両立で無我夢中だった40代後半

 

管理栄養士の金丸絵里加さんは料理のプロ。とはいえコロナ禍期、栄養バランスを考えたご両親の食事を3食一人で作り、二人のお世話で一日が過ぎる毎日に無我夢中だったといいます。

 

「私は一人っ子なので、病気療養中の母と老齢の父の世話は一人で背負うしかありません。でも仕事もしなければいけないし…。ちょうど更年期と重なる40代の半ばからは、介護と仕事の板挟みでいつも体も心も疲れていました。でも、毎日が忙しすぎて自分に向き合う時間さえあまりありませんでした。

 

母は病気のために食べられないものが多く、少量でも栄養価が高く、軟らかく、食べやすいものを考えて、朝昼晩3食作っていました。

ちょうどコロナ禍で時間ができたこともあり、実家に戻って、どんな介護食が食べやすいのかを毎日考えて料理をしていました。3食の手作りごはんはとても大変でしたが、その反面、栄養価を計算し、両親においしいごはんを食べてもらうために料理する時間は、その作業だけに没頭することができて、癒されていた部分もあったと思います」

 

両親のために作った食事

↑栄養バランスとともに、味を損なわない程度に食べやすい大きさにカットしたり、軟らかくしたり、工夫をこらしながら毎食作っていたそう

 

40代後半でひどくなった更年期症状を救った3つの漢方薬

 

40代後半で母が亡くなり、それからひどくなったのがホットフラッシュや気分の落ち込みです。特に50歳頃がひどく、体の不調を思い悩むとさらに気分が落ち込んでの繰り返し。医師に相談したところ更年期の症状だということで、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を処方していただきました。それを飲んでからホットフラッシュと冷えの症状が治まったので、それ以来続けて飲んでいます」

 

桂枝茯苓丸

↑「クラシエ」漢方桂枝茯苓丸料エキス錠【第2類医薬品】 48錠 ¥1,969/クラシエ薬品

 

 

「私はもともと思い悩みやすい性格で、ストレスがかかると胃の調子が悪くなりがちです。そんなときに知人から紹介してもらった漢方薬が六君子湯(りっくんしとう)。これは今でも胃の調子が悪くなったときのお守り代わりに、いつもポーチに入っていま

六君子湯

↑「クラシエ」漢方六君子湯エキス顆粒【第2類医薬品】 24包 ¥2,640/クラシエ薬品

 

 

「また、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)やマカのサプリも常備していて、滋養強壮の意味で、体力が落ちたと感じたり、今イチ活力ややる気が出なかったりするときに飲んでいます。もうひとつ、家に常備しているのが漢方薬の猪苓湯(ちょれいとう)。疲れたり、冷えたりすると膀胱炎になりやすいんですが、『あっ膀胱炎になりそう』と感じたときに予防の意味を含めて飲むと、症状が出るのを防いでくれるんです。だからこれも私のお守り漢方薬のひとつですね」

猪苓湯

↑「クラシエ」漢方猪苓湯エキス錠【第2類医薬品】 36錠 ¥1,341

記事が続きます

料理をすることが元気の源のひとつ

 

「現在は漢方薬やサプリを活用しながら不調と付き合っていますが、私はメンタルが落ち込んだときほど料理をします。

ジャムを焦がさないようにかき回したり、無心になってキャベツのせん切りをしたり、料理は何も考えずにその作業に没頭できる最高のマインドフルネス。結果的においしいごはんも食べられるという、一石二鳥の効果が得られます」

いちごジャム(煮始め)
↑庭になった金柑や、旬のフルーツのお買い得品を見つけたらジャムに。この日はいちごジャム

 

「そして、特に更年期以降、麹作りや梅酒作りなど、料理をしながら何かを育てることも私の元気の源のひとつになっています。

よく作るのは塩麹やしょうゆ麹、カレー麹などの発酵系調味料や、梅の季節には梅酒も作ります。麹は発酵を進めるために毎日かき混ぜるなど、少しだけ手間をかけることが必要です。

 

日々様子が変わる麹や梅酒がつかっていく変化を見ると、何かを育てる喜びを感じて気力が沸いてきます。ペットを飼っている方と同じ気持ちなのかもしれませんね。そのうえ、手作りの麹を使えばとても深みのあるおいしい料理になりますし、作りたての麹と発酵が進んだ麹では、同じ料理でも味が変わる、そんな発見も楽しいんです」

塩麹やカレー麹、梅酒などのフルーツ酒

↑塩麹やカレー麹、梅酒などのフルーツ酒がズラリ。1日1回麹をかき回して、その変化を楽しむそう

 

「おいしい料理を食べると、誰でも幸せな気分になりますよね。料理がおいしくできたときには『やったー!』とうれしくなるような達成感を覚えますし、自己肯定感も上がります。

 

私にとって料理はお仕事です。でもそれだけでなく、料理をすることが揺れがちな更年期の心と体の健康を保つ、一番のお守りテクだと思っています」

 

 

問合わせ先:クラシエ薬品株式会社 お客様相談窓口 ☎03-5446-3334

 

 

取材・文/山本美和

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