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おやつは「タンパク質補給+血糖値を上げない」ものなら罪悪感なし!

糖尿病を予防・改善する食事となると、おやつは厳禁! と思いがちです。しかし、「絶対に食べてはいけない…」と思うと、長続きしないものです。材料を工夫したおやつを上手に取り入れるのが、失敗しないコツ。おやつの選び方や工夫について糖尿病専門医である大坂貴史先生に、具体的なレシピを管理栄養士の沼津りえさんに伺いました。

きな粉やおからを使ったおやつならタンパク質もとれる!

「よく、患者さんから『おやつは禁止ですよね?』と聞かれます。しかし、禁止とか、絶対に食べてはいけないという考え方はしないほうがいいです。そう思うほど、食べたくなったり、食べてしまったときに罪悪感にさいなまれ、結局、長続きしなくなります。

 

おやつを食べないのではなく、よりよいものを選ぶことが大切です。

 

例えば、まずは“超加工食品”から減らすのです。食品の加工度が高い、菓子パンやクッキー、スナック菓子などです。

元の食材の形や質感が残っていないもののイメージです。

 

間食には、あたりめやチーズ、プレーンヨーグルトなどのタンパク質が含まれるものがおすすめです。

 

甘いものが欲しいときには、きな粉やおからを使ったおやつを手作りしてはどうでしょうか? これらは原料が豆なのでタンパク質が豊富です。

 

タンパク質と糖質、脂質のバランスを考えて、カロリーと甘味は控えめにします。

 

大きなポイントは、タンパク質が補給できるからOK!という言い訳が立ち、せっかく食べるのだから、満足感があってハッピーになれるものがベストです」(大坂貴史先生)

 

フライパンで簡単にできる蒸しパンなら罪悪感ゼロ!

「おからパウダーと卵、豆乳で作る蒸しパンです。小麦粉を使わないグルテンフリーで、タンパク質もとれます。しっとり感を出すために米油を加え、甘味はきび砂糖で調整します。バニラエッセンスの香りと、ふんわりとした食感がスポンジケーキのような、ごちそうおやつです」(沼津りえさん)

 

記事が続きます

おからの蒸しパン

糖尿病レシピ おやつ おから蒸しパン 

「ふんわりしっとりした食感に、オメガ3系脂肪酸が豊富なくるみのサクサク感がアクセント。角切りにしたプロセスチーズを加えてもいいですね」(沼津さん)

 

<1個当たり>エネルギー101 ㎉、タンパク質3.8g、脂質6.5g、糖質3.5g、食塩相当量0.2g

 

 

【材料 6個分】 

おからパウダー:50g
ベーキングパウダー:小さじ1
卵:1個
成分無調整豆乳:150㎖
米油:大さじ1
きび砂糖:大さじ2
バニラエッセンス:3滴
くるみ:15g
※紙カップは直径3.5cm、高さ3㎝のものを使用

 

【POINT】

糖尿病レシピ おやつ おからの蒸しパン ポイント

耐熱容器に紙カップをかませて、そこに生地を流し、フライパンで蒸します。竹串を刺して、液がついてこなければOK。

 

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【作り方】

1 ボウルに卵を割り入れ、泡立て器でほぐし、きび砂糖、米油、豆乳、バニラエッセンスを加えて混ぜる。

2 1におからパウダーとベーキングパウダーを加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。

3 耐熱の器に紙カップを入れ、その中に2を注ぎ入れて、上にくるみを散らす。

4 フライパンか鍋に2㎝程度の水を張り、3を並べて強火にかける。沸騰したらふたをして強火のまま8~10分蒸す。

 

甘さは控えめではありますが、ふわふわの食感と、嚙み締めるとおからの香りと甘味が口の中に広がり、満足感があります。おやつだけでなく、野菜を入れて朝食にしてもよさそうです。

 

 

【教えていただいた方】

大坂貴史
大坂貴史さん
糖尿病専門医・指導医、総合内科専門医
Twitter Instagram

京都府立医科大学卒業。京都南病院、京都第二赤十字病院を経て、京都府立医科大学大学院博士課程で医学博士を取得。現在は綾部市立病院 内分泌・糖尿病内科部長、京都府立医科大学 内分泌代謝内科学講座 客員講師。糖尿病と筋肉、糖尿病運動療法が専門。YouTubeやXで医療情報を発信。著書に『血糖値は食べながら下げるのが正解』(KADOKAWA)、『75歳の親に知ってほしい! 筋トレと食事法』(クロスメディア・パブリッシング)などがある。 大坂貴史 先生 著書 書影

 

【レシピ・料理】

沼津りえ
沼津りえさん
管理栄養士、料理研究家
公式サイトを見る
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管理栄養士・調理師、料理教室COOK会主宰。大手食品メーカーで管理栄養士として勤務。その後、製菓・製パン専門学校に通いながら、老舗洋食レストランで料理の基礎を徹底的に学ぶ。結婚を機に子育てをしながら料理教室COOK会をスタート。シンプルでおしゃれなレシピに定評があり、各メディアで活躍。管理栄養士の知識を生かして、企業向けのレシピ開発も行う。最近ではYouTubeが好評で、著書に『母から娘に伝えるはじめてのLINEレシピ』(ART NEXT)、『からだとこころがととのう滋養菓子』(日東書院本社)、『ごま油さえあれば さっぱりもコク旨も、いつもの家ごはん98』(小学館)など多数。 沼津りえ 著書 書影

 

 

撮影・スタイリスト/沼津そうる 取材・文/山村浩子

 


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